北朝鮮が中距離の戦略ミサイルを発射、金与正氏は「AI を導入」と主張
2026年10月3日 22:04
北朝鮮は 10 月 3 日朝、東部の元山付近から日本海に向けて弾道ミサイル 1 発を発射した [1][2]。韓国軍の合同参謀本部によると、発射は午前 6 時半ごろで、ミサイルは 700 キロ以上飛んだ [1][2]。日本政府は発射を 6 時 36 分ごろとし、最高高度は約 90 キロ、飛んだ距離は約 680 キロで、日本海の日本の排他的経済水域(EEZ)の外に落ちたと推定している [3]。
金正恩総書記の妹で党総務部長の金与正氏は朝鮮中央通信を通じて、明け方に日本海へ向けた戦略兵器の発射訓練を行い、中距離の戦略ミサイルを使ったと明らかにした [1][4]。訓練は金正恩氏が指導したという [4]。金与正氏は、波のような軌道で飛ぶ方式を使うと敵は最初の跳躍点から追跡できなかったと主張し、ミサイルは低い高度で軌道を変えられ、人工知能(AI)も導入したとして、「この打撃を避ける方法は事実上ない」と述べた [1][4]。
日本政府は、航空機や船舶の被害の報告はないとしたうえで、北朝鮮に厳重に抗議し、強く非難した [3]。防衛省と内閣官房の発表は、北朝鮮の行動を次のように位置づけている [3]。
これまでの弾道ミサイル等の度重なる発射も含め、一連の北朝鮮の行動は、我が国、地域及び国際社会の平和と安全を脅かすものです。また、このような弾道ミサイル発射は、関連する安保理決議に違反し、国民の安全に関わる重大な問題です。
首相官邸(北朝鮮による弾道ミサイル発射事案に係る関連情報について)
韓国の大統領府の国家安保室も緊急の会議を開き、発射は国連安全保障理事会の決議に違反するとして、北朝鮮に挑発をすぐにやめるよう求めた [5]。韓国軍は、米国や日本と情報を緊密に共有しながら、万全の態勢をとっているとしている [2]。
北朝鮮は 9 月 20 日にも元山付近から短距離弾道ミサイル 2 発を撃ち、それぞれ約 450 キロと 600 キロ超を飛ばしていた [2]。今回の発射の前日には、軍事境界線の付近で地雷が爆発した問題を受けて境界線を確定させる対話を呼びかけた韓国の鄭東泳統一相に対し、金与正氏が提案を退け、「会談で国境線を画定するのではなく、力の使用で主権境界線を引く」と述べていた [1]。
参考文献
- [1]毎日新聞(北朝鮮、発射のミサイルには「AIを導入、飛行軌道変更能力も」)
- [2]The Korea Herald(North Korea fires ballistic missile toward East Sea: JCS)
- [3]首相官邸(北朝鮮による弾道ミサイル発射事案に係る関連情報について)
- [4]Yonhap News Agency((LEAD) N.K. leader's sister says intermediate-range strategic missile was launched during firing drill)
- [5]The Korea Herald(Cheong Wa Dae holds emergency security meeting on N. Korea's missile launch)