整数解がちょうど 3 個になるのはいつか?定数を両側から詰める
次の問題を解きます。
を満たす整数 がちょうど 個であるような、実数 の範囲を求めよ。
左辺は と分解できます。解は と にはさまれた区間ですが、どちらが左でどちらが右かは の値しだい。
そのうえで、区間に整数が何個入るかを数えます。区間の端が とともに動くので、 をどこまで動かすと整数が 個増えるか、という数え方になります。
2 解の大小で区間が入れ替わる
の係数は で正なので、 の解は 解の内側です。 解は と 。
なら 、 なら 。 のときは となって解がありません。
固定されているのは のほうです。 が動くと、区間は を起点に右へ伸びたり左へ伸びたりします。
白丸が 、上の黒い点が固定された です。橙の点が区間に入った整数。
が右へ伸びると右側の整数を拾い、左へ伸びると左側を拾います。個数がちょうど になったところで帯が緑に変わる。
緑になる場所が左右に か所ずつあります。この 区間が答えです。
場合 1: のとき
解は です。 より大きい整数は から順に並ぶので、区間に入るのは のうち より小さいものになります。
ちょうど 個にしたいので、入るべきは 、、 の つ。 は入ってはいけません。
では右端が にちょうど重なり、区間が開いているので は入りません。整数は と の 個。
で が入り、 個になります。 でも右端が開いているので は入らず、まだ 個のまま。
が をわずかでも越えると が入って 個になります。したがって条件は次のとおり。
の側が開き、 の側が閉じています。 は「入れたい整数」の位置、 は「入れたくない整数」の位置で、開き閉じが逆になる。
場合 2: のとき
となり、解がありません。整数は 個なので条件を満たしません。
見落としやすい場合ですが、 と に分けた時点で境目として残ります。ひとこと書いて先へ進みます。
場合 3: のとき
解は です。 より小さい整数は から下へ並ぶので、区間に入るのは のうち より大きいものになります。
ちょうど 個なら 、、 の つ。 は入ってはいけません。
では左端が に重なり、開いているので は入りません。整数は と の 個。
で が入って 個。 でも左端が開いているので は入らず、 個のままです。
が より小さくなると が入って 個になります。
等号は から遠い側に付く
つの範囲を並べます。
| の側 | |
| の側 |
どちらも、 に近い端が開き、 から遠い端が閉じています。左右で不等号の向きは逆でも、開き閉じの付き方には同じ規則が働いている。
近い端は「 個目の整数を入れる」条件から来ます。ちょうど重なると入らないので、厳しい不等号になる。
遠い端は「 個目を入れない」条件から来ます。ちょうど重なっても入らないので、等号を許せる。
この向きをとり違えると、答えの端が か所とも逆になります。境目の値を代入して数え直せば、その場で確かめられます。
答えを合わせる
場合分けの結果は「または」でつなぎます。
の場合は 個だったので、答えに入りません。
灰色の点が固定された です。答えの 区間はその両側にあり、 から遠いほうの端が黒丸、近いほうが白丸になっています。
個数は階段状に変わる
を から まで動かしながら、整数の個数を追ってみます。
| の 個 | |
| の 個 | |
| の 個 | |
| 個 | |
| 解なしで 個 | |
| の 個 | |
| の 個 | |
| の 個 |
個数は とともに滑らかには変わりません。区間の端が整数をまたいだ瞬間だけ 段ずつ動きます。
だから答えは必ず「隣り合う つの整数ではさんだ範囲」になります。 個になるのは、端が と のあいだ、または と のあいだにいるとき。
境目で確かめる
答えの端 つを代入して数え直します。
なら で整数は の 個。だから範囲から外れています。
なら で の 個。こちらは範囲に入ります。
なら で の 個。外れています。
なら で の 個。入っています。
つとも表と合いました。この検算は 分もかかりません。
を満たす整数がちょうど 個であるような の範囲はどれですか。
- のみ
- または
- または
類題
を満たす整数がちょうど 個であるような の範囲を求めよ。
左辺は です。今度は等号つきなので、端点も数に入ります。
なら で、整数は 。 個なら で、。
なら で、整数は 。 個なら で、。
なら解は の 個で、条件を満たしません。
答えは または です。等号つきになったぶん、開き閉じがさきほどと入れ替わっています。











a>1 の側では 2 だけを入れたいので 2<a≤3、a<1 の側では 0 だけなので −1≤a<0 です。どちらも 1 から遠い端に等号が付きます。