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対称式なら和と積を出すだけでルートの入った式の値が求まる

のとき、 の値は です。 を展開していません。

使ったのは と の 2 つだけ。和と積さえ出せば、あとは組み上げるだけで答えが出ます。

逆数が簡単になる形

の逆数を求めます。分母を有理化するのが早い。

の逆数が になりました。根号の符号だけが変わる形です[2]。

だから和は 、積は 。どちらも根号が消えて、扱いやすい数になります。

対称式という考え方

と を入れかえても変わらない式を、対称式といいます。、、 がその例です。

対称式はすべて、 と の 2 つだけで書き直せます[1]。この 2 つを基本対称式と呼びます。

と置けば、 と が基本対称式。積が なので、式がさらに簡単になります。

canvas: 式は呼び出しにそのまま書いてください。この引数は焼けません -> drawMath(… bldStage[bldIndex][0] …)

例:2 乗の和

の両辺を 2 乗します。

真ん中の は から出ます。移項して 。

積が なので、引くのはいつも 。ここが の形の便利なところです。

例:3 乗の和

を展開します。

真ん中の 2 項は 。よって 。

直接 と を計算して足しても です。手数は倍ほどかかります。

例:4 乗の和

をもう一度 2 乗します。 を 1 つの文字と見る形。

。次数を倍にするたびに、 を引くだけで進みます。

例:差は対称式ではない

は入れかえで符号が変わるので、対称式ではありません。2 乗すれば対称式になります。

よって 。符号は の大きさから決めます。 なので正で、。

差を求めるときは、2 乗して符号を最後に決める手順になります。

で 。 のほうが大きいので差は正になる。

例:2 つの数が与えられる形

、 とします。和と積を先に出します。

、。積がまた になりました。

では根号が消え、 では残る。次数が奇数か偶数かで、根号の残り方が変わります。

例:分母に根号がある形

から始めます。まず有理化して 。

逆数は なので、和は 、積は 。

分母に根号があるうちは和も積も見えません。有理化を先に済ませるのが手順です。

のとき、 の値はどれですか。

__RESULT__

なので、逆数は 。足すと になります。

和と積を先に出し、あとは基本対称式で組み上げる。根号の入った式でも、この順番なら展開せずに済みます。

参考文献

Symmetric polynomial - Wikipedia
Difference of two squares - Wikipedia
$x = 2+\sqrt{3}$ のとき $x^3 + \frac{1}{x^3}$ は $52$ です。$x^3$ を展開してはいません。逆数が $2-\sqrt{3}$ になるので、和は $4$、積は $1$。この 2 つから $x^2+\frac{1}{x^2}=14$、$x^3+\frac{1}{x^3}=52$、$x^4+\frac{1}{x^4}=194$ と、次数を上げながら組み上がります。差は入れかえで符号が変わるので対称式ではなく、2 乗してから符号を決める。$\sqrt{3}+\sqrt{2}$ と $\sqrt{3}-\sqrt{2}$ の組、分母に根号がある形からの始め方まで扱いました。