5+26 は 3+2 になります。2+2 は、どう変形しても二重根号のままです。
外せるものと外せないものがあります。見分けるのに試行錯誤は要りません。中の 2 つの数から、計算 1 回で決まります[1]。
外し方のもとになる式
m+n を 2 乗します。
(m+n)2=m+n+2mn
右辺が二重根号の中の形になっています。m+n が外側の数、mn が根号の中の数。
だから a+2b を外すには、足して a、掛けて b になる 2 数を探せばよい。
m と n は、和が a で積が b の 2 数。2 次方程式 t2−at+b=0 の解にあたります。
例:足して 5、掛けて 6
5+26 を外します。和が 5、積が 6 の組は 3 と 2。
5+26=3+2
2 乗して確かめると 3+2+26=5+26 で、もとに戻りました。
例:内側の係数が 2 でないとき
7−43 では係数が 4 です。43=212 と直せば、係数が 2 になります。
和が 7、積が 12 の組は 4 と 3。差の形なので大きいほうから引きます。
7−43=4−3=2−3
3−2 ではありません。左辺は 0 以上なので、正になるほうを選びます。
例:9 と 4 のルート 5
9+45 です。45=220 に直します。
和が 9、積が 20 の組は 5 と 4。よって 5+2 です。
(2+5)2=4+45+5=9+45。合っています。
外せる条件
m と n は t2−at+b=0 の解です。これが有理数の解を持つかどうかが分かれ目になります。
判別式は a2−4b。これが平方数なら有理数の解が出て、外せます[1]。
m,n=2a±a2−4b
a2−4b が負なら実数の解すらありません。平方数でない正の数なら、m と n に根号が残って二重根号のままです。
canvas: 式は呼び出しにそのまま書いてください。この引数は焼けません -> drawMath(… jdgOne[0] …)
例:外せない二重根号
2+2 を調べます。2=221 なので a=2、b=21。
a2−4b=4−2=2 で、平方数ではありません。だから外せない。
1+2 なら a2−4b=1−2=−1 で負。こちらも外せません。
2+2 はこれ以上簡単になりません。答案にはそのまま書いてよい。
例:内側の係数を 2 に作る
3+5 では係数が 1 です。2 にするために、分母と分子に 2 を用意します。
3+5=26+25=26+25
内側は和が 6、積が 5 で 5 と 1。6+25=5+1 です。
25+1=210+2
2 乗すると 412+45=3+5 で、もとに戻りました。
符号の決め方
差の形では、どちらが前に来るかを間違えやすい。左辺は 0 以上なので、大きいほうから引きます。
7−43 は 2−3=0.268 で正。3−2=−0.268 では負になり、合いません。
数値で見れば一目です。7−43=0.0718=0.268。
| 二重根号 | a と b | a2−4b | | 5+26 | 5、6 | 1 |
| 9+45 | 9、20 | 1 |
| 2+2 | 2、1/2 | 2 |
8+215 を外した形はどれですか。
__RESULT__
和が 8、積が 15 の組は 5 と 3 です。(5+3)2=8+215 で戻ります。判別式は 64−60=4 で平方数。
まちがえやすい点
内側の係数が 2 でないまま、和と積を探す。まず 2 の形に直します。
差の形で小さいほうを前に置く。左辺が 0 以上になるようにします。
b が分数になる場合を整数だと思い込む。2=21/2 です。
外せないものを無理に外そうとする。判別式で先に確かめます。
m+n を m+n と書く。まったく別の数です。
係数を 2 にするとき、外側の 2 を忘れる。分母に残ります。
2 乗して戻す検算をしない。符号の誤りはここで見つかります。
和が a、積が b の 2 数を探す。見つかるかどうかは a2−4b が平方数かどうかで、試す前に決まっています。
参考
$\sqrt{5+2\sqrt{6}}$ は $\sqrt{3}+\sqrt{2}$ になり、$\sqrt{2+\sqrt{2}}$ はどう変形しても外れません。試してみる前に決まっています。$(\sqrt{m}+\sqrt{n})^2 = m+n+2\sqrt{mn}$ なので、足して $a$、掛けて $b$ の 2 数を探す形。この 2 数は $t^2-at+b=0$ の解で、判別式 $a^2-4b$ が平方数なら外せます。内側の係数を $2$ に直す手順、$\sqrt{3+\sqrt{5}}$ のように係数が $1$ のときの作り方、差の形で符号を決める向きまで扱いました。
和が 8、積が 15 の組は 5 と 3 です。(5+3)2=8+215 で戻ります。判別式は 64−60=4 で平方数。