3−27=−3 です。−27 は実数の範囲では書けないのに、3 乗根なら負の数も扱えます。
奇数乗と偶数乗で、根号のふるまいが変わります。まずそこを分けてから、計算の規則に入ります[1]。
n 乗根の定義
rn=x をみたす r を、x の n 乗根といいます。n 乗して x になる数のこと[1]。
記号は nx。n=2 のときだけ、2 を省いて x と書きます。
8 の 3 乗根は 2 で、38=2。81 の 4 乗根は 3 で、481=3 です。
3 乗すると符号がそのまま残ります。(−3)3=−27 なので、−27 の 3 乗根は −3。
2 乗では符号が消えるため、負の数の 2 乗根は実数になりません。奇数乗根と偶数乗根の違いはここです[2]。
例:立方根の値
31=1、38=2、327=3、364=4、3125=5。
負の側も同じ形で並びます。3−8=−2、3−64=−4。
3−a=−3a が成り立ちます[2]。マイナスは根号の外へ出せる。
積と商の規則
0 以上の数について、平方根と同じ規則が使えます[1]。
nanb=nab,nbna=nba
32×34=38=2。根号の中で掛けてから、まとめて 3 乗根をとる形です。
例:立方根を簡単にする
324 を簡単にします。24=8×3 で、8=23 が 3 乗の形。
324=323×3=233
平方根では 2 乗の因数を外へ出しました。3 乗根では 3 乗の因数を出します。
354=327×2=332、3250=3125×2=532。
| 式 | 分け方 | 答え | | 324 | 8×3 | 233 |
| 354 | 27×2 | 332 |
| 3250 | 125×2 | 532 |
入れ子と指数
根号の中に根号があるときは、指数が掛け算になります[2]。
mna=mna
3a=6a です。364=38=2 で、664=2 とも一致します。
分数の指数で書くと見通しがよくなる。na=a1/n と決めれば、指数法則がそのまま使えます[1]。
664 が 2 になるのは、64=26 だからです。
26=64 なので 6 乗根は 2。364=4=2 と計算しても同じになる。
分母の立方根を外す
321 の分母を有理化します。32 に何を掛ければ整数になるかを考える。
32×34=2 なので、34 を掛ければよい。
321=323434=234
平方根では 2 個そろえて 2 乗にしました。立方根では 3 個そろえます。
例:分母が 2 項のとき
32−11 を有理化します。共役を掛ける手は使えません。3 乗の因数分解を使います。
a3−b3=(a−b)(a2+ab+b2)
canvas: 式は呼び出しにそのまま書いてください。この引数は焼けません -> drawMath(… cubLine[cubIndex][0] …)
a=32、b=1 とすると a3−b3=2−1=1。分母がちょうど 1 になります。
答えは 34+32+1。数値で見ると 1.587+1.260+1=3.847 で、0.2601=3.847 と一致します。
例:近似値を手で出す
32 のおよその値を求めます。1.23=1.728、1.33=2.197 なので、1.2 と 1.3 の間。
1.263=2.000376 で、2 をわずかに超えます。32=1.2599… と分かる。
3 乗して目標にぶつける、というやり方はどの n 乗根でも使えます。
3−54 を簡単にするとどれですか。
__RESULT__
54=27×2 で 27=33。マイナスは根号の外へ出せるので −332 です。3 乗根は負の数でも実数になります。
よくあるミス
3−8 を実数でないと考える。奇数乗根は負の数でも実数です。
4−16 を実数として扱う。偶数乗根では実数になりません。
324 から 2 を出すのに、4 の因数を探す。8 の因数です。
321 の有理化で 32 を掛ける。34 が要ります。
分母が 2 項のときに共役を掛ける。3 乗の因数分解を使います。
6a を a3a とする。指数は足し算ではなく掛け算です。
nanb=nab を負の数に当てる。0 以上でのみ成り立ちます。
n 乗の因数を外へ出し、分母は n 個そろえて消す。平方根で覚えた手順が、指数を変えるだけでそのまま通ります。
参考文献
$\sqrt[3]{-27} = -3$ です。$\sqrt{-27}$ は実数の範囲で書けないのに、3 乗根なら負の数も扱えます。$3$ 乗では符号がそのまま残り、$2$ 乗では消えるためです。積と商の規則は平方根と同じで、$\sqrt[3]{24}$ は $3$ 乗の因数 $8$ を外へ出して $2\sqrt[3]{3}$。分母の有理化では $\sqrt[3]{2}$ に $\sqrt[3]{4}$ を掛けて $3$ 個そろえます。分母が $\sqrt[3]{2}-1$ のときは $a^3-b^3$ の因数分解を使う形、$\sqrt[6]{a} = \sqrt{\sqrt[3]{a}}$ になる理由まで扱いました。
54=27×2 で 27=33。マイナスは根号の外へ出せるので −332 です。3 乗根は負の数でも実数になります。