7 の整数部分を a、小数部分を b とすると、b2+4b=3 です。b を小数で出してはいません。
b=7−2 という形のまま計算しました。小数部分を「引き算で作った数」として扱うのが、この型の入口になります。
小数部分は引き算で作る
実数 x の整数部分を [x] と書きます。x を超えない最大の整数のこと[1]。
小数部分は、x から整数部分を引いた残りです[2]。
x=[x]+{x},0≤{x}<1
7=2.6457… なので整数部分は 2、小数部分は 7−2。小数のまま扱わず、この形で持ちます。
例:整数部分を決める
7 の整数部分を求めます。22=4、32=9 で 4<7<9。
よって 2<7<3 となり、整数部分は 2。小数部分は 7−2 です。
平方数ではさむ手順がそのまま使えます。7=2.6… と覚えていなくても出せる。
例:b の 2 次式の値
b=7−2 のとき b2+4b を求めます。展開して整理します。
b24b=7−47+4=11−47=47−8
足すと 11−47+47−8=3。根号が打ち消し合って整数になりました。
b がみたす 2 次方程式から出す道もあります。b+2=7 を 2 乗すると b2+4b+4=7。移項して b2+4b=3 です。
b を根号を残したまま扱うことが、この型の要になります。
b=0.6457… と小数にすると、b2+4b が 3 ちょうどだと言い切れなくなる。
例:小数部分の逆数
b1 を求めます。b=7−2 なので、分母を有理化します。
7−21=(7−2)(7+2)7+2=37+2
32.6458+2=1.5486 で、0.64581 と一致します。
a+b1 のような式も、これで計算できる。2+37+2=38+7 です。
例:整数が足されている形
3+5 の整数部分と小数部分を求めます。5=2.236… なので 3+5=5.236…。
整数部分は 5。小数部分は (3+5)−5=5−2 です。
5 の整数部分が 2 なので、3 を足せば整数部分も 3 だけ増える。この見方で確かめられます。
canvas: 式は呼び出しにそのまま書いてください。この引数は焼けません -> drawMath(… stpLine[stpIndex][0] …)
例:分母に根号がある形
x=2−31 の整数部分と小数部分を求めます。まず有理化する。
(2−3)(2+3)2+3=12+3=2+3。
1<3<2 なので 3<x<4。整数部分は 3、小数部分は b=3−1 です。
このとき b2+2b を求めると、b+1=3 を 2 乗して b2+2b+1=3。よって 2 になります。
b がみたす 2 次方程式を作る
小数部分 b は、いつも b+(整数)= の形をしています。移項して 2 乗すれば、b の 2 次方程式が出る。
b=7−2 なら b2+4b−3=0。b=3−1 なら b2+2b−2=0。
この式があれば、b の何次式でも次数を下げて値が出せます。小数を使わずに答えまで進めるのは、このためです。
| もとの数 | 整数部分 | 小数部分 | | 7 | 2 | 7−2 |
| 3+5 | 5 | 5−2 |
| 2−31 | 3 | 3−1 |
検算のしかた
小数部分が 0 以上 1 未満に収まっているかを見ます。7−2=0.646 で、範囲の中。
1 を超えていたら、整数部分を 1 つ小さくとっています。負なら 1 つ大きくとりすぎ。
求めた値も小数で確かめます。b2+4b なら 0.6462+4×0.646=0.417+2.583=3.000。
11 の小数部分を b とするとき、b2+6b の値はどれですか。
__RESULT__
32<11<42 なので整数部分は 3、b=11−3 です。b+3=11 を 2 乗して b2+6b+9=11、よって b2+6b=2。
つまずきやすいところ
小数部分を小数の近似値で置く。根号を残した形で持ちます。
整数部分をはさむ平方数の大きいほうにする。超えない側をとります。
3+5 の小数部分を 5 とする。5−2 です。
分母に根号があるまま整数部分を決める。先に有理化します。
b の範囲を確かめない。0 以上 1 未満に入らなければ誤りです。
b2 を展開するとき (7−2)2 の真ん中の項を落とす。
負の数の整数部分を切り捨てと同じに扱う。[−1.5]=−2 です。
小数部分を「根号から整数を引いた形」で持つ。それだけで、小数を 1 度も使わずに値まで進めます。
出典
$\sqrt{7}$ の小数部分を $b$ とすると $b^2+4b = 3$。$b$ を小数で出してはいません。$b = \sqrt{7}-2$ という形のまま扱うのがこの型の入口です。$b+2 = \sqrt{7}$ を 2 乗すれば $b^2+4b+4 = 7$ が出て、そこから値が決まる。整数部分は平方数ではさんで求めます。$3+\sqrt{5}$ のように整数が足された形、$\frac{1}{2-\sqrt{3}}$ のように分母に根号がある形では有理化が先。$b$ がみたす 2 次方程式を作れば、何次式でも次数を下げて値が出せます。
32<11<42 なので整数部分は 3、b=11−3 です。b+3=11 を 2 乗して b2+6b+9=11、よって b2+6b=2。