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ルートの入った式を展開する - 和と差の積で根号が消える

は です。根号が 4 つ並んでいるのに、答えは整数になります。

和と差の積では、真ん中の項が消えて 2 乗どうしの差だけが残るためです[1]。展開の公式は、根号が入っても形を変えません。

展開の公式はそのまま使える

や を、 や と同じ文字として扱います。展開してから と直せばよい。

は、根号どうしの積の規則から出ます[2]。

角の 2 枚は整数、残る 2 枚が ずつ。足して です。

例:和と差の積

では、 の形が使えます。

根号が完全に消えました。この性質が、分母の有理化で共役を掛ける理由でもあります[1]。

、。どれも整数になります。

例:3 項の積

を求めます。9 個の積を並べる必要はありません。

を 1 つのかたまりと見ると、和と差の積の形になります。

canvas: 式は呼び出しにそのまま書いてください。この引数は焼けません -> drawMath(… grpLine[grpIndex][0] …)

答えは 。符号が違う項を 2 つ見つけ、残りをかたまりにするのが手順です。

例:3 乗の展開

を求めます。 をそのまま当てます。

のように、奇数乗では根号が 1 つ残ります。偶数乗なら整数です。

因数分解では根号を係数にする

は、有理数の範囲では因数分解できません。根号を使ってよいなら分かれます。

と見て、和と差の積に当てはめた形です。

、。同じ手が通ります。

例:平方の形にまとめる

を因数分解します。 で、真ん中が 。

も同じ形です。定数項が平方になっているかを先に見ます。

真ん中の項の係数が の形になっていれば、平方にまとまる見込みがあります。

では が 2 度出る。定数項が と合えば確定。

例:4 次式を根号まで分ける

は、 を 1 つの文字と見れば に分かれます。

さらに根号を使うと、4 つの 1 次式まで分けられる。

どこまで分けるかは問題文の指定によります。「有理数の範囲で」なら 2 つ、「実数の範囲で」なら 4 つ。

例:解から因数分解を作る

の解は です。解が分かれば、因数分解の形も決まります。

展開して確かめると、 に戻ります。解の公式と因数分解は、同じことを別の向きから見た形です。

式因数分解範囲
実数
実数
有理数

の値はどれですか。

__RESULT__

和と差の積なので です。 は 2 乗の和、 は積にあたります。

根号を文字と同じに扱い、最後に 2 乗を整数へ直す。展開も因数分解も、この順番なら普通の式と変わりません。

参考

Difference of two squares - Wikipedia
Racine carrée - Wikipédia
$(\sqrt{3}+\sqrt{2})(\sqrt{3}-\sqrt{2})$ は $1$ です。根号が 4 つ並んでいても、真ん中の項が打ち消し合うので整数になる。展開の公式は根号が入っても形を変えません。$(\sqrt{3}+\sqrt{2})^2 = 5+2\sqrt{6}$ を面積図で確かめ、3 項の積はかたまりに置きかえて 2 項に持ち込みます。$(\sqrt{2}+\sqrt{3})^3$ で奇数乗だけ根号が残る理由、$x^2-3$ を実数の範囲で分ける因数分解、解 $2\pm\sqrt{3}$ から因数の形を作る向きまで扱いました。