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黄金比はなぜ 1.618…になるのか?1 つの比例式から導く

黄金比は です。 が出てくるのは、比例式 1 本を 2 次方程式に直したからにすぎません。

出発点は「全体と長いほうの比が、長いほうと短いほうの比に等しい」という 1 行だけ[1]。そこから値までは数行で着きます。

定義の比例式

線分を長さ と の 2 つに分けます。 とする。

全体は です。この分け方が黄金比になるのは、次が成り立つとき[1]。

比の値を と置きます。左辺は 。

2 次方程式に直す

左辺と右辺を で書き直すと、次の等式になります。

両辺に を掛けて整理する。 なので です[2]。

canvas: 式は呼び出しにそのまま書いてください。この引数は焼けません -> drawMath(… wayLine[wayIndex][0] …)

解の公式に当てると 。判別式が なので、 が現れます。

負の解を捨てる

は負の数です。 は長さの比なので正でなければならない。

したがって答えは に決まります。この値を と書くのがふつうです[1]。

なので 。

逆数が自分から 1 を引いた数になる

には目立つ性質があります[1,2]。

で、小数部分がそっくり同じ。もとの方程式 を で割れば出ます。

という関係は、次数を 1 つ下げる道具になります。

、。係数がフィボナッチ数列で伸びていく。

例:べき乗を次数下げで出す

を使って、 を求めます。

係数は と並びます。フィボナッチ数列そのもの。

数値で確かめると 、。合っています。

例:フィボナッチ数列の比

と続く数列で、隣どうしの比を出します。

、。上下に振れながら に近づきます。

比を とすると、数列の作り方から 。 のみたす式と同じ形です。

例:正五角形の対角線

1 辺の長さが の正五角形で、対角線の長さは になります。

対角線どうしが交わってできる小さな正五角形にも、同じ比が現れる。図形の中で が何度も出てくる理由です。

という関係もここから出ます。

連分数で書く

の右辺の に、同じ式をくり返し入れます[1]。

だけが並ぶ形になります。分数で近づけにくい数の代表として知られる形です。

をみたす正の数 について、 を の 1 次式で表すとどれですか。

__RESULT__

、 です。係数はフィボナッチ数列で伸びます。

比例式を の式に直し、2 次方程式を解く。黄金比の は、判別式が になることだけから来ています。

出典

Golden ratio - Wikipedia
Goldener Schnitt - Wikipedia
$\frac{1+\sqrt{5}}{2} = 1.6180339887\ldots$ の $\sqrt{5}$ は、判別式が $5$ になることだけから来ています。出発点は「全体と長いほうの比が、長いほうと短いほうの比に等しい」の 1 行。比を $x$ と置くと $1 + \frac{1}{x} = x$ になり、整理すれば $x^2-x-1=0$ です。負の解は長さの比になれないので落ちる。$\frac{1}{\varphi} = \varphi - 1$ という性質、$\varphi^2 = \varphi+1$ を使った次数下げで係数がフィボナッチ数列で伸びること、隣どうしの比が $\varphi$ へ寄っていくところまで扱いました。