複素数の相等条件は、1 つの等式を実部と虚部の 2 本に割る
、、、 をすべて実数とします。このとき 2 つの複素数が等しいことは、実部と虚部がそれぞれ等しいことと同じ。
複素数の等式が 1 本あれば、実数の等式が 2 本手に入る。
実部と虚部を別々に比べてよい理由
差をとると になります。ここで、実数 、 について なら しかない、という 1 行が芯になる。
と仮定すると、 の両辺を で割って次の形になります。
右辺は実数どうしの割り算だから実数。 が実数になってしまい、 と食い違います。だから で、 から も決まる。
複素数の等式を移項して右辺を 0 にする
実部と虚部に分けて p + qi = 0 の形にする
p = 0 と q = 0 の 2 本に割る
実数という断りが外れると通らない
から が実数でなければ、この見分け方は使えません。、、、 とおいてみます。
左辺も右辺も で等しいのに、 と は違う。 という書き方をした時点で と が実数だと約束している、というところが効いています。
問題文の「、 は実数とする」は飾りではなく、この約束を置いている一文。
例: を満たす
(、 は実数)とおいて左辺を展開します。
右辺の と、実部どうし虚部どうしを比べる。
足すと で 、引くと で 。 になります。
もとの式に入れると 。合っています。
例:
、 は実数とします。左辺を実部と虚部に整理する。
実部と虚部を比べて連立方程式にします。
1 本目を として 2 本目へ入れると 、つまり 。、 と決まる。

例:
右辺は実数なので、虚部が の複素数と見ます。左辺を展開する。
実部から 、虚部から 。2 本目より で、1 本目へ入れると 。、 になります。
で、。虚部が消えました。
、 を実数として が成り立つとき、 の値はどれですか。
実数になる条件と純虚数になる条件
相等条件を や の側から使うと、その複素数の種類が決まる。
| が実数 | |
| が純虚数 | かつ |
が純虚数になる を求めるなら、 かつ 。前者から 、後者が を弾くため だけが残ります。
実部の条件だけで も答えにすると、 になって純虚数から外れる。 を確かめる手間が、ここで効いてきます。
例:
、 は実数とします。実部から で、実数の範囲では ただ 1 つ。
は正のままで、実数解は に限られる。虚部へ を入れて 。
例: を満たす
(、 は実数)とおき、左辺を展開します。
実部と虚部を比べて 2 本の式にする。
2 本目から で、 なら左辺が になってしまうため 。 を 1 本目へ入れます。
は実数なので は正のまま。残るのは で、 または 。
なら 、 なら 。答えは と の 2 つ。
を捨てられたのは が実数だと決めてあったから。実部と虚部に置きかえた瞬間から、そこは実数の問題になっています。
を とおいて解くとき、実部と虚部から立つ 2 本の式はどれですか。
- と
- と
- と
です。実部が 、虚部が で、 のぶんだけ の符号が負になります。
複素数の等式は、実部と虚部という 2 本の実数の等式にほどける。未知数が 1 つでも、置きかえた先では実数の連立を解いています。












実部から x+2y=5、虚部から 2x−y=−5 です。2 本目を y=2x+5 として 1 本目へ入れると x+4x+10=5 となり、x=−1、y=3 に決まります。