複素数の積と商の幾何学的意味(回転・拡大)

複素数の積と商は、複素数平面上で回転と拡大・縮小として解釈できる。これは極形式を用いると明確になる。

積の幾何学的意味

の積は、

となる。加法定理を用いて展開すれば確かめられる。

この式から、複素数の積は次の操作に対応することがわかる。

絶対値は掛け合わされる:
偏角は足し合わされる:

つまり、 を掛けることは、 を原点中心に だけ回転させ、 倍に拡大する操作である。

商の幾何学的意味

同様に、商については

となる。

絶対値は割り算される:
偏角は引き算される:

具体例

を掛けると、(60°)だけ反時計回りに回転させた点が得られる。

を掛けることは、90°の回転に相当する。実際、 である。