二次方程式の判別式が負のとき、解は共役な 2 つの虚数になる
、、 を実数、 として を解の公式にかけます。
根号の中の を判別式といい、この符号だけで解の顔ぶれが決まる。
3 通りに分かれる
なら根号の中が正で、異なる 2 つの実数解。 なら根号が消えて の重解。
のときは を と読みかえます。
実部は で共通、虚部だけが符号違い。共役な 2 つの虚数解になります。
| 異なる 2 つの実数解 | |
| 重解(実数が 1 つ) | |
| 共役な 2 つの虚数解 |
グラフとの対応
のグラフが 軸とどう交わるかが、そのまま の符号です。2 点で交わる、1 点で接する、交わらない。
で交点が消えるのは、 になる実数の がないから。解そのものは 2 つあり、実軸から外れた場所にいます。

例:
で負。 と書きかえます。
実部はどちらも 、虚部が 。共役な 2 つが並びました。
を入れて確かめます。。
これに と を足すと、虚部が消えて 。
例:
。 です。
が偶数のため を使ってもよく、 と同じ答えに着きます。
の解はどれですか。
解と係数の関係は符号によらない
2 つの解を 、 とすると、 が正でも負でも同じ関係が成り立ちます。
のときは と が共役だから、和も積も実数。 は実部の 2 倍、 は実部と虚部の 2 乗和で、どちらも実数に落ちます。
係数が実数のままつじつまが合うのは、この 2 つが実数になるからです。
例: を解に持つ二次方程式
和は 、積は 。
の形に入れます。
判別式は で、たしかに負。虚数解を 1 つ決めれば、実数係数の方程式は係数の比まで決まります。
例:虚数解を持つ の範囲
が虚数解を持つ条件を求めます。 が偶数のため で計算する。
虚数解を持つのは のときだから、。答えは です。
で試すと となり 。範囲の中に入っている値で、たしかに虚数解になりました。
が虚数解を持つ の範囲はどれですか。
- または
です。虚数解を持つのは 、つまり から になります。 は で重解、範囲の外は実数解が 2 つ。
重解のときだけ「1 つ」と数える
の解は の 1 つですが、 という形なので、2 つが重なっていると見ることもできます。
この見方をとると、二次方程式の解は複素数の範囲でいつも 2 つ。 の符号は、その 2 つが実軸に乗るか、実軸をはさんで対称に浮くかを決めているだけになります。
判別式は解の個数を数える道具というより、2 つの解がどこにいるかを教える符号です。











D=36−52=−16 で −16=4i です。x=26±4i=3±2i になります。分母の 2 で割り忘れると 6±2i の形になる。