正 n 角形は、中心のまわりに n2π ずつ回すと自分に重なります。だから中心と頂点 1 つが分かれば、残りの頂点は回転で決まる。
中心を α、1 つの頂点を z0 とすると、k 番目の頂点は次の形になります。
zk=α+(z0−α)(cosn2kπ+isinn2kπ)
z0−α で中心を原点へ寄せ、回して、α を足して戻す。中心が原点でない回転の式を、k 回ぶん当てた形です。
例:正方形
中心が α=1+i、頂点の 1 つが z0=4+i とします。n=4 だから回す角は 2π ずつ。かける数は i です。
z0−α=(4+i)−(1+i)=3
3 に i をかけ足していきます。
| k=0 | 1+i+3=4+i |
| k=1 | 1+i+3i=1+4i |
| k=2 | 1+i−3=−2+i |
| k=3 | 1+i−3i=1−2i |
4 つの頂点を足して 4 で割ると 4(4+1−2+1)+(1+4+1−2)i=1+i。中心に戻りました。
例:正三角形
中心が原点、頂点の 1 つが 2 のとき。n=3 なので 32π ずつ回します。
cos32π+isin32π=−21+23i
2 にかけて −1+3i。もう一度かけると −1−3i になります。
3 頂点は 2、−1+3i、−1−3i。足すと 0 で、重心が中心の原点に一致しています。
例:正六角形
中心が原点、頂点の 1 つが 2 で n=6 なら、回す角は 3π。
1 つ飛ばしに 2、−1+3i、−1−3i を拾うと、さきほどの正三角形。6 等分の点から 3 等分が拾える関係が、頂点の一覧にそのまま現れています。
中心が 2i、頂点の 1 つが 2+2i である正方形の、残りの頂点に含まれないものはどれですか。
__RESULT__
z0−α=2 に i をかけていくと 2i、−2、−2i です。α=2i を足して 4i、−2+2i、0 になります。2−2i は中心から下へ離れた点で、この正方形の頂点にはなりません。
2 頂点から正三角形の残り 1 つ
正三角形の 2 頂点 α、β が分かっているとき、残りは α を中心に β を 60 度回した点。
γ=α+(β−α)(cos3π+isin3π)
回す向きが 2 つあるので、答えも 2 つ。−3π で回すと、辺 αβ をはさんで反対側の点になります。
α=1、β=3 で計算します。β−α=2。
γ=1+2(21+23i)=1+1+3i=2+3i
逆回りなら 2−3i。どちらも α からの距離が ∣1+3i∣=2、β からの距離が ∣−1+3i∣=2 で、辺の長さがそろっています。
α=0、β=2i を 2 頂点とする正三角形の、3 つ目の頂点はどれですか。
__RESULT__
β−α=2i を ±60 度回します。2i(21±23i)=i∓3 となり、α=0 を足してそのまま。実部が ±3、虚部が 1 の 2 点になります。
中心と 1 つの頂点、または辺の 2 頂点。どちらから始めても、同じ角ずつ回した点を並べれば正多角形がそろいます。
正 $n$ 角形は中心のまわりに $\dfrac{2\pi}{n}$ 回すと自分に重なるので、中心 $\alpha$ と頂点 $z_0$ から $z_k = \alpha + (z_0 - \alpha)\left(\cos\dfrac{2k\pi}{n} + i\sin\dfrac{2k\pi}{n}\right)$ で残りが決まります。中心 $1+i$、頂点 $4+i$ の正方形なら $3$ に $i$ をかけ足して $1+4i$、$-2+i$、$1-2i$。正三角形と正六角形も同じ手順で並び、$6$ 等分の点を 1 つ飛ばしに拾うと $3$ 等分になる。辺の 2 頂点から 3 つ目を決める型は、回す向きのぶん答えが 2 つ。
z0−α=2 に i をかけていくと 2i、−2、−2i です。α=2i を足して 4i、−2+2i、0 になります。2−2i は中心から下へ離れた点で、この正方形の頂点にはなりません。