複素数の割り算 1 つで、三角形が直角か正三角形かが決まる
3 点 、、 を頂点 A、B、C とします。この 3 点の並び方は、次の割り算 1 つに集まる。
は A から B への矢印、 は A から C への矢印。割り算は絶対値を割って偏角を引くため、この値の絶対値が 、偏角が になります。
長さの比と角度が、1 つの複素数に同時に入っている。

実数なら一直線
比が実数になるのは偏角が か のとき。A から見て B と C が同じ向きか、真逆の向きに並びます。
、、 で確かめます。
実数の になり、3 点は一直線上。 という比まで読めます。

純虚数なら が直角
比が純虚数になるのは偏角が のとき。2 本の矢印が直交します。
、、 なら 。純虚数だから で、絶対値が なら 。直角二等辺三角形です。

| 比が実数 | 3 点が一直線上 |
| 比が純虚数 | が直角 |
| 比が | が直角の二等辺三角形 |
| 比の絶対値が | の二等辺三角形 |
比の絶対値だけを見れば辺の比、偏角だけを見れば角。条件をどちらから読むかで、判定できる形が変わります。
正三角形になる比
正三角形なら で 。比は絶対値が 、偏角が になります。
この 2 つの値を とおくと、どちらも同じ二次方程式を満たします。
が解の公式の形そのもの。判別式が で、たしかに虚数解です。

分母を払うと対称な式になる
を へ入れ、 をかけます。
3 つの項を展開して集めます。
は で 1 つぶん残り、 は で ぶん、 は で ぶん。整理すると次の形になります。
移項すれば、3 文字を入れかえても変わらない形。
どの頂点を A に選んでも同じ式になるところが、正三角形という条件が頂点の順番によらないことと合っています。
例:正三角形かどうかを調べる
、、 で試します。左辺から計算する。
右辺は 、 となり、 だけが残る。
一致しました。比のほうで確かめても で、絶対値が 、偏角が になります。

、、 のとき、三角形 ABC はどんな三角形ですか。
- が直角の二等辺三角形
- 正三角形
- 3 点が一直線上に並ぶ
角を求めるところまで使う
比が特別な値でなくても、絶対値と偏角を計算すれば辺の比と角が決まります。
、、 とします。
絶対値は 。、 から で、一致します。
偏角のほうは実部も虚部も正だから第 1 象限の角。 は鋭角だと分かります。

のとき、3 点についていえることはどれですか。
- が直角
- 3 点が一直線上にあり、A は B と C のあいだ
- 正三角形
比が実数だから 3 点は一直線上です。値が負ということは偏角が で、A から見て B と C が逆向き。だから A が 2 点のあいだに来ます。
3 点の関係は、引き算で 2 本の矢印にして、割り算で比べる。長さの情報が絶対値に、向きの情報が偏角に分かれて入るため、1 つの値から 2 つの条件が読めます。












β−α=3、γ−α=3i で、比は 33i=i です。純虚数だから ∠A は直角で、絶対値が 1 だから AB=AC になります。