複素数と回転移動

複素数平面上の回転移動は、複素数の積で表現できる。これは複素数平面の最も強力な応用の一つである。

原点中心の回転

を原点中心に角 だけ回転した点 は、

で与えられる。 を掛けることが回転操作に対応する。

特別な場合として、

90°回転
180°回転
270°回転(= -90°回転)

がある。

中心の回転

原点以外の点 を中心に回転させるには、いったん を原点に移し、回転してから戻す。

を点 中心に角 だけ回転した点 は、

整理すると、

となり、 からの相対位置が回転することがわかる。

回転移動の応用

正三角形や正方形などの正多角形の頂点を求める問題では、回転が有効である。

たとえば、, を2頂点とする正三角形の第3の頂点は、 中心に 回転させて

または と求まる。

回転と拡大の合成

を掛けることは、原点中心に角 の回転と 倍の拡大を同時に行う。この合成変換を相似変換という。