i をかけ続けると、4 つの値を順にくり返します。
i4=1 に戻ったため、i5 は i4×i=i で i1 と同じ。ここから先はずっと 4 つの繰り返しになります。
指数を 4 で割った余りで決まる
n を 4 で割った商を q、余りを r とすると、n=4q+r。
in=i4q+r=(i4)q×ir=1q×ir=ir
i4=1 が q 回ぶんまるごと消えるため、余りの r だけが残ります。
| 余り 0 | in=1 |
| 余り 1 | in=i |
| 余り 2 | in=−1 |
| 余り 3 | in=−i |
例:i2026
2026 を 4 で割ります。2026=4×506+2 で余りは 2。
i2026=i2=−1
下 2 桁を見れば足ります。100 が 4 の倍数だから、百の位から上はまるごと 4 で割り切れる。26=4×6+2 で、やはり余りは 2 です。
例:i123
123=4×30+3 で余りは 3。i123=i3=−i になります。
下 2 桁の 23 で見ても 23=4×5+3 で同じ余り。
i47 の値はどれですか。
__RESULT__
47=4×11+3 で余りは 3 です。i3=−i になります。余りが 1 なら i、2 なら −1 で、どこを選ぶかは余り 1 つで決まります。
負の指数でも表は同じ
i1 は、分母と分子に i をかけて実数化します。
i1=i2i=−1i=−i
i−1=−i で、これは i3 と同じ値。指数を 4 増やしても値が変わらないため、−1 に 4 を足した 3 として読めます。
i−6 なら −6+8=2 と直して i2=−1。負の数を 4 で割った余りに直すとき、余りが 0 以上 3 以下になるまで 4 を足す。
| i−1 | i3=−i |
| i−2 | i2=−1 |
| i−3 | i1=i |
| i−4 | i0=1 |
続けて 4 つ足すと 0
in から 4 つ並べると、i、−1、−i、1 が 1 つずつ入ります。順番は違っても顔ぶれは同じ。
in+in+1+in+2+in+3=in(1+i+i2+i3)=in×0=0
かっこの中は 1+i−1−i=0。長い和は 4 つずつの組に切ると、ほとんどが消えます。
例:1+i+i2+⋯+i100
i0 から i100 までで 101 項。はじめの 100 項を 4 つずつ 25 組に分けると、どの組も 0。
残るのは最後の i100 の 1 項。100 は 4 で割り切れるため i100=1 で、答えは 1 になります。
等比数列の和の公式でも確かめられる。初項 1、公比 i、項数 101 です。
i−1i101−1=i−1i−1=1
101=4×25+1 だから i101=i。分子と分母が同じ形になり、1 に落ちました。
例:(1+i)50
(1+i)2=1+2i+i2=2i を足がかりにします。
(1+i)50={(1+i)2}25=(2i)25=225×i25
25=4×6+1 で i25=i。225=33554432 だから、答えは 33554432i です。
指数が 2 乗の形にまとまると、あとは i の周期の話になります。
i+i2+i3+⋯+i2026 の値はどれですか。
__RESULT__
i1 から i2026 までで 2026 項です。2026=4×506+2 なので、はじめの 2024 項が 506 組に分かれて消え、i2025 と i2026 が残ります。2025 の余りは 1、2026 の余りは 2 で、i+(−1)=i−1 になります。
指数がいくつであっても、見るのは 4 で割った余りだけ。i をかける動きが 90 度の回転であることが、そのまま周期 4 の理由になっています。
$i$、$-1$、$-i$、$1$ の 4 つが順にくり返すため、$i^n$ は指数を $4$ で割った余りだけで決まります。$2026 = 4 \times 506 + 2$ だから $i^{2026} = i^2 = -1$。下 2 桁を見れば足りる理由も同じところにあります。負の指数は $\dfrac{1}{i} = -i$ から同じ表にのる。続く 4 つを足すと $0$ になる性質を使えば $1 + i + i^2 + \dots + i^{100}$ も組に分かれて片づき、等比数列の和の公式でも同じ値に着きます。$(1+i)^2 = 2i$ を経由した $(1+i)^{50}$ まで。
47=4×11+3 で余りは 3 です。i3=−i になります。余りが 1 なら i、2 なら −1 で、どこを選ぶかは余り 1 つで決まります。