x^n を割った余り|1 の 3 乗根と二項定理
を で割った余りを求めます。割り算を 回まわす道はありません。余りを と置いて、因数を にする値を代入します。
で 、 で 。解いて , 。余りは です。
指数が大きくても、代入する値が なら計算は一瞬。ここまでは 次式で割る手順そのままです。
代入できない因数のとき
を で割る場合は事情が違います。 の解は実数ではないので、代入する実数がありません。
そこで別の道具を使います。 の 乗根 です。 は の解で、次の つを満たします。
乗すると に戻る。この周期性が効きます。
を掛けるたびに 周ずつ進み、 回で出発点に戻ります。指数を で割った余りだけを見ればよい、ということです。
余りを求める
に を代入します。 なので第 項が消える。
左辺を整理します。 なので 。したがって
は実数ではないので、, 。余りは です。
が実数でないことから係数を比較する部分は、 が 次式で書けないことを使っています。, が実数なら、 から と が出る。
二項定理で押す道
を使わずに済ませる方法もあります。指数を割る式に合わせて書き直す手です。
を で割った余りを求めます。 と見て、二項定理で展開する。
以上の項はすべて割り切れるので、余りに残るのは と の項だけ。
代入では 本しか式が立たない重解の場合を、この方法なら正面から処理できます。
展開した 項のうち、生き残るのは左端の つだけ。残りはすべて を因数に持つので、割り算で消えます。
どちらを選ぶか
割る式の形で決まります。
で割るときは を代入します。 から で、こちらは の周期。 の 周期と同じ発想です。
指数が大きい問題は、必ずどこかに周期か打ち消しが仕込まれています。それを探すのが最初の一手になります。
指数が 100 でも割り算はしません。x² - 1 なら x = ±1 を代入するだけ。x² + x + 1 のように実数解を持たない式で割るときは、1 の 3 乗根 ω を代入します。ω³ = 1 の周期があるので、指数を 3 で割った余りだけを見ればよい。(x-a)² で割る場合は x = (x-a) + a と見て二項定理で開きます。









