展開式の特定の項の係数を求める(一般項で拾う)
の の係数を出すのに、 乗を展開する必要はありません。展開式の中からその項だけをとり出す式があります。
を から まで動かすと、すべての項が出てきます。欲しい項に対応する を見つけて、そこだけ計算する。
なら , , なので一般項は 。 が欲しいので 、つまり です。
を動かすと、 の指数が から まで下がっていきます。欲しい指数に対応する棒が 本だけ決まる。ほかの 本は計算せずに済みます。
指数が下がる形
のように、 にも が入る場合は指数の数え方が変わります。一般項を書いてから、 の指数を の式で表す。
定数項が欲しいなら から 。係数は です。
の係数なら で 、。指数が ずつ飛ぶので、奇数乗の項は現れません。
分数や係数が混じる形
を見てみます。一般項は次のようになります。
定数項は から 。係数は です。
符号を落とさないこと。 は が奇数のとき負になります。 に付いたマイナスは 乗されるので、 の偶奇で符号が変わる。
指数は と ずつ落ちていきます。 の高さを通るのは 回だけ。定数項が つしかない理由がこれです。
存在しない場合もある
の定数項を探します。一般項の の指数は 。
を解くと で、整数になりません。 は から までの整数しかとらないので、定数項は存在しない。
「 が整数にならないので、その項は存在しない」と書けば答えになります。無理に近い値を探さない。
係数の和を出す
すべての係数を足した値なら、一般項を使うより速い手があります。 を代入するだけ。
の係数の総和は 。 の項まで含めた全部の和がこれで出ます。
の偶数乗だけの係数の和なら、 と の値を足して で割る。奇数乗だけなら引いて で割ります。展開せずに済む定番の手です。
10 乗を展開しなくても、一般項 nCr a^(n-r) b^r から欲しい項だけ取り出せます。x の指数を r の式で表し、目標の指数と等しくなる r を解くだけ。b にも x が入ると指数が 2 ずつ 3 ずつ飛び、定数項が存在しない場合も出てきます。符号のあつかいと、係数の総和を x = 1 で出す手まで。











