オイラーの微分方程式
オイラーの微分方程式(コーシー=オイラー方程式)は、変数係数でありながら、変数変換によって定数係数に帰着できる特殊な形の方程式です。
オイラー方程式の形
各項で の次数と微分の階数の和が一定(ここでは2)になっているのが特徴です。より一般には、
の形です。
解法1: の仮定
と仮定して代入します。, なので、
整理すると、
なので、特性方程式(補助方程式)
を得ます。
3つの場合分け
異なる2実根 ,
一般解は 。
重根
一般解は 。
複素共役根
一般解は 。
例題1:異なる実根
特性方程式 、つまり 。
より 。
一般解は です。
例題2:重根
特性方程式 、つまり 。
より (重根)。
一般解は です。
解法2:変数変換
(つまり )と置換すると、オイラー方程式は定数係数線形方程式に変換されます。
より、
同様に計算すると、
元の方程式は、
となり、定数係数の方程式になります。
の直接代入
計算が単純で速い。オイラー方程式専用の方法。
変数変換
定数係数の理論がそのまま使える。非同次の場合にも拡張しやすい。
物理的な例
原点からの距離 に依存するポテンシャルをもつ球対称問題では、ラプラス方程式の動径成分がオイラー型になります。電磁気学や量子力学で頻繁に現れる重要な方程式です。