連立1階線形微分方程式
連立微分方程式は、複数の未知関数が互いに影響し合うシステムを記述します。線形代数の知識を活かすことで、行列とベクトルの言葉で統一的に扱えます。
連立1階線形微分方程式の形
これをベクトル・行列形式で書くと、
となります。 個の未知関数に対しても同様に 行列で表現できます。
固有値・固有ベクトルによる解法
の形の解を仮定します。代入すると、
で割ると、 となります。これは の固有値問題です。
固有値 と固有ベクトル が見つかれば、 は解になります。
場合分け
異なる実固有値
一般解は 。
複素共役固有値
実数解は の形。振動を表します。
重複固有値(固有ベクトルが1つ)
一般化固有ベクトルを使い、 の形を含む解になります。
例題
特性方程式 を解きます。
より , 。
に対して を解くと 。
に対して 。
一般解は
相平面と安定性
解の振る舞いは相平面上の軌道として可視化できます。固有値の符号によって安定性が決まります。
安定( for all )
解は原点に収束します。すべての軌道が原点に向かう。
不安定( for some )
解は原点から離れていきます。少なくとも一方向に発散。
高階方程式との関係
階微分方程式は、常に 元の連立1階方程式に書き換えられます。たとえば は、, と置くと
となります。この変換により、すべての線形微分方程式を統一的に扱えます。