非同次線形微分方程式(定数変化法)
定数変化法(パラメータ変化法)は、任意の右辺 に対して特殊解を求められる汎用的な手法です。同次解の「定数」を「関数」に変えるというアイデアに基づいています。
基本的な考え方
同次方程式 の一般解が
のとき、非同次方程式の特殊解を
の形で探します。定数 , を関数 , に「変化」させるのが名前の由来です。
, の決定
を微分すると、
計算を簡単にするため、補助条件
を課します。すると となり、さらに微分すると
これらを元の方程式に代入し、, が同次解であることを使うと、
が得られます。
連立方程式
, について次の連立方程式を解きます。
クラメルの公式を使うと、
ここで はロンスキアンです。積分すれば , が求まります。
特殊解の公式
この公式を暗記するより、手順を理解する方が重要です。
任意の に適用可能
未定係数法が使えない , , などにも使えます。
例題
同次解は , で、 です。
積分すると、
したがって、
一般解は です。
定数変化法の長所と短所
長所
どんな にも適用可能。汎用性が高い。
短所
積分計算が煩雑になることが多い。未定係数法が使えるなら、そちらの方が簡単。
実際の問題では、まず未定係数法が使えるか確認し、使えない場合に定数変化法を使うという戦略が効率的です。