変数分離形

変数分離形は、最も基本的で解きやすい微分方程式の形です。その名の通り、 を左辺と右辺に分離して、それぞれ積分することで解が得られます。

変数分離形の定義

次の形に書ける微分方程式を変数分離形といいます。

右辺が「 だけの関数」と「 だけの関数」の積になっているのが特徴です。

解き方

のとき、両辺を で割って整理します。

これを形式的に書き換えると、

両辺を積分すれば、

となり、 について解けば一般解が得られます。

例題1:指数関数的増減

変数を分離して、

両辺を積分すると、

したがって、

これは放射性崩壊や人口増加のモデルに現れる基本的な解です。

例題2:ロジスティック方程式

を分離するため、部分分数分解を使います。

積分を実行すると、

整理すれば、

これがロジスティック曲線で、S字型の成長を表します。

変数分離できる条件

右辺が の形に因数分解できること。 のような形は変数分離できません。

となる点

のとき、 は定数解(平衡解)になります。この解は分離の過程で見落としやすいので注意が必要です。

まとめ

変数分離形は「分けて積分する」という単純明快な方法で解けます。微分方程式に出会ったら、まず変数分離できるかどうかを確認するのが定石です。