千里浜海岸
羽咋市南部から宝達志水町今浜まで約 8km 続く砂浜。砂の粒が細かくそろい、海水を含むと固く締まるため、波打ち際の千里浜なぎさドライブウェイを一般の車や大型バスが走れる。車で走れる砂浜の道路は日本でここだけ。
千里浜海岸は石川県羽咋市の南部から宝達志水町の今浜にかけて、およそ 8km 続く砂浜の海岸です。車で走れる砂浜として全国に知られています。千里浜なぎさドライブウェイは、一般の自動車や大型のバスで砂浜の波打ち際を走れる、日本で唯一の道路です。能登半島国定公園に含まれます。
車が走れるのは、砂の粒が細かくそろっているためです。ほかの海岸の砂の粒が 0.5mm から 1mm ほどなのに対し、千里浜の砂は 4 分の 1mm ほどしかなく、海水がしみこむと固く締まり、ふつうの砂浜のように沈みません。この砂は、手取川などの川が運んだ土砂が対馬海流や北西の季節風で運ばれ、羽咋市の北の滝崎で向きを変えて積もったものです。ただし、砂が白くなったところに入ったり、波打ち際で止まったりすると、タイヤがはまることがあります。
ドライブウェイの始まりは 1955 年前後で、最初に走ったのは観光バスの運転手とされます。道路は石川県が管理していて、西寄りの風で波が高いときは通行止めになります。浜ではバスや自動車のほか、オートバイや自転車、馬、人も行き交い、水平線に沈む夕日が見どころです。砂丘のクロマツの林は、砂が飛ぶのを防ぐために江戸時代に植えられたものです。
近年はダムの建設などで運ばれる土砂が減り、波による浸食が進んでいます。1986 年から 2009 年にかけて海岸線は年平均 1m 後退し、人工リーフの設置や沖合への砂の投入などの対策がとられてきました。羽咋市は、2024 年 1 月の能登半島地震の影響はないと案内しています。