銀山温泉
尾花沢市の銀山川の両岸に、大正の終わりから昭和の初めに建てられた洋風の木造多層の旅館が並ぶ温泉街。江戸時代の初めに栄えた延沢銀山にちなむ名で、連続テレビ小説『おしん』の舞台として全国に知られた。
銀山温泉は山形県尾花沢市の山あいにある温泉街です。最上川の支流の銀山川の両岸に、大正の終わりから昭和の初めにかけて建てられた洋風の木造多層の旅館が軒を並べます。石畳の道にはガス灯が並び、川には多くの橋が架かっています。名前は、江戸時代の初めに大きな銀山として栄えた延沢銀山にちなみます。
温泉は、慶長から寛永のころ(1596 年から 1644 年)に、延沢銀山の鉱夫が見つけたのが始まりとされます。銀山が衰えてからは湯治場として続きましたが、大正 2 年(1913 年)の銀山川の大洪水で、ほとんどの温泉宿が流されました。昭和元年(1926 年)にボーリングで高温の湯が多く湧き出すと、各旅館は一斉に 3 層から 4 層の洋風の木造建築に建て替え、いまの町並みができました。1925 年ごろに建てられた能登屋旅館の本館は、国の登録有形文化財です。
1983 年に放送された NHK の連続テレビ小説『おしん』の舞台となって、全国に知られるようになりました。1986 年に「銀山温泉家並保存条例」を定めて、町並みを守っています。温泉街は一般の車が通れず、5 月から 10 月の週末には橋の上で花笠踊りが披露されます。温泉街のいちばん奥には白銀の滝があり、その先の延沢銀山遺跡は 1985 年に国の史跡に指定されました。