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内分点と外分点がどこにあるかを比の読み方から決める

線分 AB を に内分する点は、A から数えて全体の のところにあります。外分する点は B を通り越した先。

同じ でも置かれる場所がまるで違う。差は比をどちら向きに読むかだけです。

向きさえつかめば、図を描かなくても位置が言えます。

内分点は線分の内側から出ない

線分 AB 上の点 P が を満たすとき、P を の内分点と呼びます。

も正なので、P は A と B のあいだにとどまる。 が大きいほど B 寄り、 が大きいほど A 寄りへ動きます。

線分を与えられた比に切る操作は、平行線が三角形の 2 辺を比例して切るという命題まで遡ります[1]

A からの距離は、全体を 等分したうちの 個ぶんです。

なら中点。 なら A から なら A から の位置になります。

canvas: 絵を作れませんでした

例:AB を 12 として内分する

の内分点なら です。

にすると に入れかえれば になります。

比の 2 つの数を入れかえた点は、中点について対称な位置へ移る。

外分点は線分の外に出る

直線 AB 上の点 Q が を満たし、しかも線分の外にあるとき、Q を の外分点と呼びます。

外にあると、A から Q へ向かう向きと B から Q へ向かう向きが同じになります。片方の向きが裏返っているので、符号つきで見れば比は です。

分母が から に変わっただけ。この符号の入れかわりが、点を線分の外へ押し出します。

canvas: 絵を作れませんでした

どちら側の外へ出るか

のとき は正で、 より長くなります。Q は B の外側です。

なら は負。 も負になり、Q は A の外側、つまり B と反対向きへ出ます。

大きいほうの数が指している端の側へ飛び出す。そう読むと迷いません。

外分点が線分の延長のどこに落ちるかは、外角の二等分線を引いたときにそのまま現れます[2]

例:AB を 12 として外分する

の外分点は で、B を だけ越えた点です。

なら 。A から B と反対向きに 進んだ位置になります。

では まで飛ぶ。比が に近いほど遠くへ離れていきます。

1 対 1 の外分点は存在しない

になると分母が です。 が決まらないので、 の外分点はありません。

図で探すと、A からも B からも等しい距離にある線分外の点を求めていることになる。直線上にそんな点はない。

に近づけていくと、外分点はどこまでも遠ざかります

で行き先が消える。射影幾何ではこの行き先を無限遠点と呼び、直線に 1 つだけ付け加えます。

内分点と外分点は組で現れる

同じ比 の内分点 P と外分点 Q をとると、A、P、B、Q の 4 点は調和点列という並びになります。

角の二等分線がちょうどこの並びを作る。内角の二等分線が対辺を切る点と、外角の二等分線が対辺の延長を切る点が、同じ比の内分点と外分点です[3]

canvas: 絵を作れませんでした

例:数直線で確かめる

数直線上に をとります。 の内分点は次のように出ます。

外分点のほうは の符号を裏返すだけです。

内分の式と外分の式は別物ではない。 にとりかえた同じ式です。

数直線上に があります。 の外分点はどこですか。

__RESULT__

です。 の内分点、 の長さ を B から だけ延ばした点にあたります。

つまずきやすいところ

外分点を で出す。分母は です。
の外分点を B 側に置く。小さいほうの数が A 側なら、点は A 側へ出ます。
の外分点を中点と答える。分母が になるので、そもそも存在しません。
内分と外分で比の順を入れかえる。どちらも A から数えた数を先に書きます。
外分点を線分上に描く。外分点は必ず線分の外側です。

比を符号つきで読む。この一手で、内分と外分は 1 つの式にまとまります。

参考

Euclid's *Elements*, Book VI, Proposition 2. D. E. Joyce, Clark University.
External Angle Bisectors. Cut the Knot, A. Bogomolny.
Bisectrix. Encyclopedia of Mathematics.
線分 AB を $2:1$ に内分する点は A から $\frac{2}{3}$ の位置、外分する点は B を越えた先にあります。分母が $m+n$ から $m-n$ に変わるだけで、点は線分の外へ押し出される。大きいほうの数が指す端の側へ飛び出し、$1:1$ では分母が $0$ になって行き先が消える。同じ比の内分点と外分点をとると、角の二等分線が作る調和点列。数直線の計算では $n$ を $-n$ にとりかえるだけで、内分の式がそのまま外分の式になります。