三角形の辺と角の大小関係:長い辺の向かいの角のほうが大きい
三角形の 3 辺が 、、 なら、いちばん大きい角は長さ の辺の向かいにあります。角度を計算しなくても、辺の長さを並べれば角の大小が決まります。
辺の順と角の順がそろう
向かい合う辺と角には同じ文字を使います。 の向かいの辺が 、 の向かいが 、 の向かいが です。
なら です。角の大小が先に分かっているときは、辺の順も同じに並びます。
長い辺の向かいの角のほうが大きい
のとき になることを示します。
長いほうの辺 の上に となる点 をとります。 より のほうが長いので、 は と のあいだに来ます。

三角形 は の二等辺三角形なので、 です。
は三角形 の外角です。外角は隣り合わない内角より大きいので、 になります。
は辺 上にあるので、 は より大きい。まとめると で、 が示せました。
角の順から辺の順へ
次は が分かっているとして、 を示します。 と の長さの関係は 3 通りしかありません。
なら二等辺三角形なので となり、仮定に合いません。
なら、いま示したことを短いほうの辺にあてはめて となり、これも仮定に合いません。
残るのは です。
逆を示すのに使ったのは、大小の関係が 3 通りしかないことだけです。
等しい場合と小さい場合が仮定に合わないので、残った大きい場合が正しいと決まります。
例:3 辺が 5、7、9 の三角形
、、 とすると、角の大小も の順になります。
余弦定理で確かめられます。
から のあいだでは、角が大きいほど の値は小さくなります。 なので、角の順は です。
だけが負なので、角 は鈍角です。鈍角が 2 つあると和が を超えてしまうため、鈍角になれるのはいちばん長い辺の向かいの角だけになります。

例:2 つの角から辺の順を決める
、 なら です。
角の順が なので、辺の順も になります。いちばん短い辺は 、いちばん長い辺は です。
長さそのものは分かりませんが、順番だけなら角の大小から決まります。
長さの順に並べれば、向かいにある角の大小がそのまま決まる
角の順に並べれば、向かいにある辺の大小がそのまま決まる
2 辺が等しいとき
なら で、二等辺三角形の底角が等しいという性質になります。
3 辺が等しければ 3 つの角も等しく、正三角形の角はどれも 。辺に大小がなければ、角にも大小はつきません。
直角三角形の斜辺
直角三角形では、直角でない 2 つの角を足すと になります。どちらも より小さいので、いちばん大きい角は直角です。
その向かいにある斜辺が、いちばん長い辺になります。三平方の定理を使わなくても、辺と角の対応だけで言えます。

2 辺の和はもう 1 辺より長い
から へ行くとき を通れば遠回りになります。式で書けば です。
これも辺と角の対応から示せます。 を の側へ延ばし、 となる点 をとると になります。
三角形 は の二等辺三角形なので です。 は に を足した角なので、 になります。
大きい角の向かいの辺が長いので、三角形 では 。 だから です。
三角形 ABC で 、 です。3 辺のうちいちばん長いのはどれですか。
3 辺の長さから角度そのものを求めるには余弦定理が必要です。大小を比べるだけなら、辺を長い順に並べれば足ります。











∠C=180∘−55∘−65∘=60∘ です。角の大小は ∠A<∠C<∠B なので、向かい合う辺の順も a<c<b になります。いちばん長いのは角 B の向かいにある b、つまり AC です。