留数の計算方法と実積分への応用

留数定理を使うには、特異点での留数を求める必要があります。ここでは、よく使う計算テクニックと実積分への応用を紹介します。

1 位の極での留数

で 1 位の極(単純極)を持つとき

たとえば なら

型の公式

で、 のとき

これは非常に便利です。たとえば での留数は

位の極での留数

位の極を持つとき

たとえば で 3 位の極を持ちます。 なので、2 階微分すると 0 になり、 です。

実積分への応用(三角関数型)

を計算してみます。

とおくと なので

の解は です。 にあるのは だけです。

よって

実積分への応用(実軸上の積分)

を計算します。

上半平面に半円を足した経路を考えます。 で 1 位の極を持ち

半円部分の積分は半径 で 0 に収束するので(ジョルダンの補題)

三角関数型

で置換して単位円上の積分に帰着させる。

実軸上の広義積分

上(または下)半平面に閉じた経路を作り、留数定理を適用する。

留数定理を使えば、初等的な方法では難しい積分も計算できます。