中学社会668616 views
高校国語788177 views
ヒストリア290071 views
雑学1473568 views
世界の国564135 views
教育149479 views
高校化学2923341 views
高校日本史190513 views
中学理科1630273 views
小学算数1200033 views

解はいくつあるのか?指数方程式と対数方程式を交点で数える

の解は 2 個です。1 つは で、もう 1 つは あたりにあります。

片方は代入すれば見つかりますが、もう片方は式変形では出てきません。それでも個数は数えられる。

を並べて描き、交わる回数を見るだけです[1]

方程式を 2 つのグラフに割る

という方程式は、 の交点を求める問題と同じものです。

交点の 座標が解。だから交点の個数が、解の個数になります。

割り方は 1 通りではありません。 と見て 軸との交点を数えてもよい。

扱いやすい 2 本に割るのがこつです。曲線 1 本と直線 1 本になる割り方が、いちばん見やすくなります。

定数を分離する

文字定数が入った方程式では、定数だけを片側に集めます。 の形にする。

こうすると片方が という固定した曲線、もう片方が という水平線になります。

水平線を上下に動かして、曲線と何回交わるかを見るだけ。曲線は 1 本を描けば使いまわせます。

文字定数だけを片側に集める

定数でない側のグラフを 1 本描く

水平線を動かして交わる回数を数える

例:もっとも簡単な形

の解の個数を調べます。 は正の値だけをとり、単調に増えます[3]

なら水平線は必ず 1 回交わる。解は 1 個です。

なら曲線は水平線より上にあり続け、交わりません。解は 個。

底が でも同じです。減る曲線に変わるだけで、交わる回数は変わりません。

例: は 3 個

を並べます。 と、2 つはすぐ見つかります。

負の側にもう 1 つあります。 では が成り立たず、

では で今度は逆転します。あいだのどこかで交わる。

3 つ目の解は あたりです[1]。手計算では出せませんが、あることは符号の変化から言えます。

代入で見つかる解

。整数を試せば当たる

グラフでしか分からない解

あたり。存在と個数だけが言える

解を求めることと、解の個数を数えることは別の仕事です。後者はグラフだけでできます。

例:置きかえてから数える

の解の個数を、 の値で分けます。

と置くと です[2] は 1 対 1 に対応するので、正の解の個数を数えれば足ります。

を分離します。

で描き、水平線 との交点を数える。頂点は です。

なら水平線は頂点より上を通り、交わりません。解は 個。

なら頂点で 1 回だけ触れます。 から の 1 個。

なら 2 回交わり、どちらの も正です。解は 2 個。

なら、交点の片方が に落ちます。残るのは 1 個。

の点を白丸にしておくと、 のときに落とす解が目で分かります。

例:対数の場合

の解の個数を調べます。 を並べる。

。1 つ見つかりました。

に近いところをみます。 では 、曲線が下です。

では で曲線が上。上下が入れかわったので、 のあいだに交点がもう 1 つあります。

から先は直線が勝ち続けます。。差は開くばかりで、追いつきません。

合わせて 2 個です。 のあいだでは曲線が上のままなので、途中に交点はありません。

例:直線の傾きを動かす

を動かすと、直線が上下に平行移動します。

が大きければ 2 回交わり、小さければ交わりません。ちょうど接する が境目です。

その境目はおよそ 。この値を出すには接する条件、つまり微分が要ります[3]

数学 II の範囲では、接する場合を作らない問題が選ばれます。置きかえて二次関数にできる形なら、頂点の位置で境目が出るためです。

単調性で決まる場合

の解は 1 個です。左辺は が増えるとつねに増えるので、同じ値を 2 回とりません。

増え続ける関数と水平線は、多くても 1 回しか交わらない。実際、 なので、あいだに 1 個あります。

グラフを描かなくても、単調かどうかを言えば個数が決まる場合があります。

増える関数どうしの和は増えます。 も増えるので、 は単調に増える

引き算では言えません。 は減ってから増えるので、交点が 2 個になることがあります。

固定した曲線と動く水平線。この形に持ち込めば、場合分けは水平線の高さだけの話になります。

が異なる 2 個の解をもつ の範囲はどれですか。

__RESULT__

です。水平線が 2 回交わるのは頂点の より下で、かつ での値 より上のとき。 になります。

単調性で決まる形も確かめます。

の実数解は何個ありますか。

  • 1 個
  • 2 個
  • 0 個
__RESULT__

も増える関数なので、和も増え続けます。同じ値を 2 回とらないため、水平線 との交点は多くても 1 個。 なので、あいだにちょうど 1 個あります。

参考

Cleve Moler. *A Famous Equation, x^2 = 2^x*. Cleve's Corner, MathWorks.
Exponential and Logarithmic Equations. MAT 206 Precalculus, Mathematics LibreTexts.
Exponentialfunktion. Wikipedia.
$2^x = x + 2$ の解は 2 個で、片方は $x = 2$、もう片方は $-1.69$ あたりにあります。後者は式変形では出てきませんが、$y = 2^x$ と $y = x+2$ を並べれば個数は数えられる。文字定数が入る問題では $k$ だけを片側に集め、固定した曲線と動く水平線の交点として見ます。$4^x - 2^{x+1} + k = 0$ なら $t = 2^x > 0$ で $k = -(t-1)^2 + 1$ となり、$k$ の位置で 0 個から 2 個まで分かれる。$x^2 = 2^x$ が 3 個になる理由、単調性だけで 1 個と言い切れる形まで。