解はいくつあるのか?指数方程式と対数方程式を交点で数える
の解は 2 個です。1 つは で、もう 1 つは あたりにあります。
片方は代入すれば見つかりますが、もう片方は式変形では出てきません。それでも個数は数えられる。
と を並べて描き、交わる回数を見るだけです[1]。
方程式を 2 つのグラフに割る
という方程式は、 と の交点を求める問題と同じものです。
交点の 座標が解。だから交点の個数が、解の個数になります。
割り方は 1 通りではありません。 と見て の 軸との交点を数えてもよい。
扱いやすい 2 本に割るのがこつです。曲線 1 本と直線 1 本になる割り方が、いちばん見やすくなります。
定数を分離する
文字定数が入った方程式では、定数だけを片側に集めます。 の形にする。
こうすると片方が という固定した曲線、もう片方が という水平線になります。
水平線を上下に動かして、曲線と何回交わるかを見るだけ。曲線は 1 本を描けば使いまわせます。
文字定数だけを片側に集める
定数でない側のグラフを 1 本描く
水平線を動かして交わる回数を数える
例:もっとも簡単な形
の解の個数を調べます。 は正の値だけをとり、単調に増えます[3]。
なら水平線は必ず 1 回交わる。解は 1 個です。
なら曲線は水平線より上にあり続け、交わりません。解は 個。
底が でも同じです。減る曲線に変わるだけで、交わる回数は変わりません。
例: は 3 個
と を並べます。 で 、 で と、2 つはすぐ見つかります。
負の側にもう 1 つあります。 では が成り立たず、。
では 、 で今度は逆転します。あいだのどこかで交わる。
3 つ目の解は あたりです[1]。手計算では出せませんが、あることは符号の変化から言えます。
と 。整数を試せば当たる
あたり。存在と個数だけが言える
解を求めることと、解の個数を数えることは別の仕事です。後者はグラフだけでできます。
例:置きかえてから数える
の解の個数を、 の値で分けます。
、 と置くと です[2]。 と は 1 対 1 に対応するので、正の解の個数を数えれば足ります。
を分離します。。
を で描き、水平線 との交点を数える。頂点は 、 で です。
なら水平線は頂点より上を通り、交わりません。解は 個。
なら頂点で 1 回だけ触れます。 から の 1 個。
なら 2 回交わり、どちらの も正です。解は 2 個。
なら、交点の片方が に落ちます。残るのは 1 個。
の点を白丸にしておくと、 のときに落とす解が目で分かります。
例:対数の場合
の解の個数を調べます。 と を並べる。
で 、。1 つ見つかりました。
に近いところをみます。 では で 、曲線が下です。
では と で曲線が上。上下が入れかわったので、 と のあいだに交点がもう 1 つあります。
から先は直線が勝ち続けます。 で と 、 で と 。差は開くばかりで、追いつきません。
合わせて 2 個です。 と のあいだでは曲線が上のままなので、途中に交点はありません。
例:直線の傾きを動かす
で を動かすと、直線が上下に平行移動します。
が大きければ 2 回交わり、小さければ交わりません。ちょうど接する が境目です。
その境目はおよそ 。この値を出すには接する条件、つまり微分が要ります[3]。
数学 II の範囲では、接する場合を作らない問題が選ばれます。置きかえて二次関数にできる形なら、頂点の位置で境目が出るためです。
単調性で決まる場合
の解は 1 個です。左辺は が増えるとつねに増えるので、同じ値を 2 回とりません。
増え続ける関数と水平線は、多くても 1 回しか交わらない。実際、 で 、 で なので、あいだに 1 個あります。
グラフを描かなくても、単調かどうかを言えば個数が決まる場合があります。
増える関数どうしの和は増えます。 も も増えるので、 は単調に増える。
引き算では言えません。 は減ってから増えるので、交点が 2 個になることがあります。
固定した曲線と動く水平線。この形に持ち込めば、場合分けは水平線の高さだけの話になります。
が異なる 2 個の解をもつ の範囲はどれですか。
単調性で決まる形も確かめます。
の実数解は何個ありますか。
- 1 個
- 2 個
- 0 個
も も増える関数なので、和も増え続けます。同じ値を 2 回とらないため、水平線 との交点は多くても 1 個。 で 、 で なので、あいだにちょうど 1 個あります。












t=2x>0 で k=−(t−1)2+1 です。水平線が 2 回交わるのは頂点の 1 より下で、かつ t=0 での値 0 より上のとき。0<k<1 になります。