小数第何位に初めて 0 でない数が現れるかを常用対数で出す
は、小数第 位に初めて でない数が現れます。その数字は です。
。これを と分けます。
整数部分の が位を、小数部分の が数字を教えます[1]。
負の値を分けるときの約束
を と分けたくなりますが、それでは小数部分が負になります。
小数部分は 以上 未満に保ちます。だから整数部分は小さいほうへ切り下げる。 です。
と を足すと 。確かに戻ります。切り下げた を、小数部分が受けとる形です。
位が決まる仕組み
、 とします。指数に戻すと 。
なので、 は 以上 未満です。
は で、 が小数第 位にあります。 がこの範囲にいるなら、初めて でない数が現れるのも小数第 位。
整数部分の絶対値が、そのまま位の番号になります[2]。
の値を出す
整数部分を小さいほうへ切り下げる
整数部分の絶対値が求める位になる
例:
冒頭の計算をたどります。。
倍して 。切り下げて です。
小数第 位に初めて でない数が現れます。その数字は の整数部分。
なので です。実際の値は 。
例:
で、 倍すると 。
切り下げると です。 ではありません。小数部分を正に保つため、 つ下へ落とします。
小数第 位に初めて でない数が出ます。小数部分の は と のあいだなので、数字は 。
実際は で、合っています。
例:
です。
倍して 。切り下げて になります。
小数第 位に初めて でない数が現れ、その数字は 。 からです。
実際の で、 が 4 つ並んだあとに が来ます。
に近い数でも、 回掛ければ小数第 位まで落ちる。掛け算の効きめが見える例です。
桁数の問題と表裏になっている
大きい数では「整数部分に を足すと桁数」でした[3]。小さい数では「整数部分の絶対値がそのまま位」になります。
を足すか足さないかが違うだけに見えますが、数え方の起点が違うためです。
桁数は の位から数え、小数の位は小数点のすぐ右から数える。あいだに 桁ぶんのずれが入ります。

を境に、目盛りの読み方が切りかわります。右側では を足し、左側では符号を外すだけ。
| log の整数部分 | 数の大きさ | 読み方 |
|---|---|---|
| 2 | 3 桁の数 | 桁数は 3 |
| 0 | 1 桁の数 | 桁数は 1 |
| -1 | 0.1 台 | 小数第 1 位 |
| -10 | 10 の -10 乗台 | 小数第 10 位 |
例:位と数字を同時に答える
について、位と最初の数字を出します。
です[4]。
倍して 。切り下げて になります。
小数第 位に初めて でない数が現れ、その数字は 。 だからです。
実際の値は 。位も数字も合っています。
と書けるので、 の値さえあれば の対数も出せる。
だからです。、、、 なども と の対数から作れます。
底を素因数に分けてから当てはめる。この一手で、表になくても値が出せます。
例: が何個並ぶか
小数第 位に初めて でない数が現れるなら、小数点のあとに並ぶ は 個です[1]。
なら第 位なので、 が 個並びます。
は第 位なので が 4 個。 と書けば、確かに 4 個です。
位の番号と の個数を混同しやすいところ。 だけずれます。
例:どこまで小さくすればよいか
が初めて小数第 位に食い込むのは、 がいくつのときか。
です。
小数第 位になる条件は、 の整数部分が になること。つまり 。
なので、 で初めて第 位になります。
で、確かに小数第 位。 はまだ第 位です。
例:分数の形で与えられる
の位を求めます。 です。
倍して 。切り下げて になります。
小数第 位に初めて でない数が現れ、その数字は 。 からです。
分母が の累乗なら、対数は「分子の対数 桁数」で書けます。計算が軽くなる形です。
例:位が変わるところをはさむ
が小数第 位に入るのは、 がどの範囲のときか。
です。
条件は 。両辺を で割ると、向きが変わって 。
は整数なので から です。、。どちらも小数第 位から始まっています。
は第 位、 は第 位。範囲の外に出ると位が動きます。
つまずきやすいところ
切り下げる。絶対値をとる。この 2 手で位が決まります。数字のほうは小数部分から読みます。
とします。 は小数第何位に初めて でない数が現れますか。
- 第 位
- 第 位
- 第 位
の個数を聞かれる形も確かめます。
とします。 の小数点のあとに並ぶ は何個ですか。
- 個
- 個
- 個
で、切り下げると 。小数第 位に初めて でない数が現れるので、それより手前の は 個です。











−30×0.3010=−9.03 です。切り下げて −10+0.97 となるので、整数部分の絶対値から小数第 10 位になります。