母平均の検定(z 検定、t 検定)
母平均の検定は、母集団の平均が特定の値であるかどうかを判断する手法です。母分散が既知の場合は z 検定、未知の場合は t 検定を用います。
z 検定(母分散既知の場合)
が正規分布 からの無作為標本で、 が既知のとき、: を検定します。
検定統計量は
で、帰無仮説のもとで に従います。
両側検定 : では、 のとき帰無仮説を棄却します。片側検定 : では、 のとき棄却します。
t 検定(母分散未知の場合)
実際には母分散 が未知であることがほとんどです。このとき標本分散
を用いて検定統計量を構成します。
帰無仮説のもとで は自由度 の t 分布に従います。
両側検定では のとき、片側検定 : では のとき帰無仮説を棄却します。
二標本 t 検定
二つの母集団の平均を比較する場合は二標本 t 検定を用います。
等分散を仮定する場合、二つの標本 と に対してプールした分散
を計算し、検定統計量
は自由度 の t 分布に従います。
等分散を仮定しない場合はウェルチの t 検定を用います。このとき自由度はサタスウェイトの近似式で計算します。
対応のある t 検定
同一の対象に対する処理前後の比較など、データが対応している場合は、差 を取って一標本 t 検定を行います。: を検定することで、処理効果の有無を判断できます。