確率変数の変換と期待値の計算

確率変数を定数倍したり定数を加えたりしたとき、期待値や分散がどう変化するかを計算で確認します。変換の公式を正しく使えるようになることが目標です。

例題 1:線形変換と期待値

確率変数 の期待値が 、分散が のとき、 の期待値と分散を求めてください。

期待値の線形性より

分散については、定数を加えても変化せず、定数倍すると二乗が係数になります。

標準偏差は です。元の標準偏差 の 3 倍になっていることが確認できます。

例題 2:標準化

の期待値が 、標準偏差が のとき、標準化した変数

の期待値と分散を求めてください。

と書き直すと、

標準化により期待値 0、分散 1 の変数が得られることが確認できました。

例題 3:独立な確率変数の和

が独立で、, , , のとき、 の期待値と分散を求めてください。

期待値は

分散については、独立な確率変数の和(差)の分散は、各変数の分散の和(係数は二乗)になります。

の係数が負でも、分散の計算では二乗するので正になることに注意してください。

例題 4:離散確率変数の期待値

サイコロを 1 回投げて出た目を とします。 の期待値を求めてください。

の確率分布は各目が の確率で出ます。

なお ですが、 であることに注意してください。一般に です。