中学数学623977 views
小学社会310647 views
中学社会669002 views
ヒストリア291310 views
高校化学2925825 views
いろは3013586 views
中学理科1631220 views
数学講師2890703 views
高校日本史190639 views
英語614322 views
Help
Tools
NewsSpreadsheetCalendarBookkeepingMarkdown TablesLanguage Model NewsLinux CommandsSlidesTier ListPen ToolIllustrationCrayonWatercolorPixel ArtASCII ArtPerspectiveEndless StairsGraphMind MapER DiagramFamily TreeMemeCurved TextImage EditorMosaicRetro FilterPencil SketchSwirl EffectLine ArtOCR/HighlighterMakeup EditorFaviconVideo TrimmerScrolling VideoVideo TitleColor PickerColor ExtractorBonfireFireworksCherry BlossomWater RippleWater SplashBreaking GlassGlass TextureFabric TextureWood GrainMarble TextureBrick Wall TextureMetal TextureWashi Paper TextureCardboard TextureCSS ButtonIcon MakerBar ChartGrouped Bar ChartStacked Bar ChartPie ChartLine ChartArea ChartStacked Area ChartScatter Plot3D Bar Chart3D Pie ChartBar Chart RaceBubble ChartPopulation PyramidPictogramEarningsCandlestick ChartInvestment RiskMortgage SimulatorCalculatorMatrix CalculatorFunction GraphPolynomial ExpansionVenn DiagramField VisualizerRubik's Cube Group TheoryTraveling SalesmanVoronoi and DelaunayFractalUniversity Entrance Exam MathColumn ArithmeticDraw Math FiguresArithmetic AnimationArithmetic Word ProblemsCounting with Tree DiagramsCube NetsRolling DiceCross SectionsMotion PathMechanicsWavesUniversity Entrance Exam Physics解析力学Quantum MechanicsStatistical MechanicsRelativityCelestial MechanicsAstrophysicsCosmologyElectromagnetic WavesCapacitorsLight and LensesThermodynamicsHow Semiconductors WorkMolecular StructuresAtomic OrbitalsElectrochemical CellsChemical EquilibriumCrystal LatticesBuffer pHOrganic Reaction MapPeriodic TableComplex IonsDNA Double HelixCell DivisionMembrane ChannelsNerve ImpulseMuscle ContractionHormones and HomeostasisRock ClassificationWeatherConstellationsSolar and Lunar Eclipses3D ModelingFloor PlanSeismic StructuresIntersection TurnMaglevCooking AnimationOrigamiLive Viewer CountGeoJSON MapRailway MapPopulation MapCrime MapLand Price MapSchool MapShrine and Castle MapHouse of Representatives MapWord MapSolitaireReversiHakoiri MusumeChessHamburgerRippleSlide Puzzle MakerNeon PinballNovel MakerJapanese Typing PracticePiano Score EditorMusic TheoryShogi StrategyPiano Rhythm Game

English

2 乗してから平均するか平均してから 2 乗するか、確率変数の変換と期待値

さいころの目を 2 乗してから平均すると 15.167 になります。先に平均をとってから 2 乗すると 12.25。

順番を入れかえただけで、答えが変わりました。1 次式ならこの入れかえができるのに、2 乗ではできません。

変換のかたちごとに、計算の手順を通していきます。

手順は 3 つ

変換後の期待値は、定義どおりに計算できます[3]

やることは 3 段階です。

もとの値に を当てて、変換後の値を並べる

それぞれに、もとの確率をそのまま割りあてる

値と確率を掛けて全部足す

確率は動かしません。 の確率が なら、 の確率も です。値だけが移ります。

同じ の値が複数出るときは、そこで確率を足しあわせます。

例 1:1 次式

さいころ 1 個で を考えます。 の期待値は 3.5、分散は です。

定義どおりに並べると、 は 1、4、7、10、13、16 を等確率でとります。

公式を使えば で、同じ値です。分散は

1 次式なら、並べ直さなくても公式で済みます。

例 2:2 乗

とすると、値は 1、4、9、16、25、36 です。

なので、一致しません。差の 2.9167 は分散そのものです。

という関係が、そのまま数字で出ました[2]

例 3:逆数

では、値が 1、0.5、0.3333、0.25、0.2、0.1667 になります。

一方 です。こちらも一致しません。

は下に凸なので、 が成り立ちます[1]。実際 0.4083 のほうが大きい。

入れかえてよいのは1 次式のときだけです。 が曲がっていれば、必ずどちらかの向きにずれます。

上に凸なら小さく、下に凸なら大きく出る。ずれの向きは曲がりの向きで決まります。

大きい目のほうが強く引きのばされます。 の間隔は でしたが、 では に広がっている。

右側が重くなるので、平均も右へ動きます。これが 15.17 と 12.25 の差の正体です。

例 4:さいころ 2 個の和

の分布を書き出します。値は 2 から 12 まで。

場合の数確率
2 と 12各 1
3 と 11各 2
4 と 10各 3
5 と 9各 4
6 と 8各 5
76

期待値は対称性から 7 です。公式でも

分散は、偏差の 2 乗に場合の数を掛けて足すと 210 になり、。公式では で一致します。

標準偏差は 2.415 です。1 個のときの 1.708 の 倍になっています。

例 5:コインを 3 回投げる

表の回数を とします。 をそれぞれ確率 でとる。

分散は で出します。 なので、

表が出たら 2 円もらい、出なければ 1 円払う賭けを考えます。もうけは

。期待値が正なので、この賭けは有利です。

例 6:連続の場合

から の一様分布のとき、 の期待値を出します。和が積分に変わるだけです[3]

なので 。差の の分散です。

一様分布の分散が になることは、この計算から確かめられます。

例 7:期待値が存在しない場合

計算しても値が定まらない例もあります。表が出るまでコインを投げ、 回目で初めて表が出たら 円もらう賭けです。

回目に初めて表が出る確率は なので、賞金と確率を掛けるとどの項も になります。

和が発散するので、期待値は存在しません。参加料をいくらに設定しても、期待値の上では割に合う計算になる。

実際には、10 回続けて裏が出る確率が しかありません。ほとんどの回は小さい賞金で終わり、まれな大当たりが期待値を押し上げています。

期待値は平均であって、起こりやすい値ではない。この 2 つを分けて考える必要があります。

変換後の分布を書き出す場合

値が重なる変換では、確率を足しあわせます。 をさいころに当ててみます。

ではどちらも では では

の値もとの目確率
0.253 と 4
2.252 と 5
6.251 と 6

です。これは そのもので、定義に戻っただけの計算になっています。

のとき、 はいくつですか。

  • 21
  • 16
  • 9
__RESULT__

を移項すると です。16 は そのもの、9 は差ではなく引き算の向きをまちがえた値になります。

1 次式なら公式で飛ばし、それ以外は値を並べて定義に戻る。この使い分けだけで、変換の計算はだいたい片づきます。

参考文献

Mathematical expectation. Encyclopedia of Mathematics.
Dispersion. Encyclopedia of Mathematics.
Expectation Value. MathWorld.
さいころの目を 2 乗してから平均すると 15.167、平均を 2 乗すると 12.25。差の 2.9167 はちょうど分散です。$Y = 3X - 2$ なら並べ直さず公式で済みますが、$Y = X^2$ や $Y = 1/X$ では値を並べて定義に戻る必要があります。$E[1/X] = 49/120 = 0.4083$ に対して $1/E[X] = 0.2857$。$g$ が曲がっていれば必ずどちらかへずれ、向きは凸性で決まります。2 個の和の分布を書き出して分散 5.8333 を確かめ、コイン 3 回の賭け、$0$ から $1$ の一様分布での積分、賞金 $2^k$ で期待値が発散する賭けまで、7 通りの例で手順を通します。