sin40 度より tan40 度が大きい理由と三角比の大小比較
、、 を小さい順に並べると 、、 になります。正弦、余弦、正接の順。
ところが では順番が変わる。、、 で、正弦、正接、余弦の順になります。
どの角で入れかわるのか。単位円を 1 つ描けば、表を引かずに決まります。
同じ角の 3 つを比べる
単位円の上の点 をとると、 は横の座標、 は縦の座標です[1]。
が右寄りなら横が長く、上寄りなら縦が長い。だから 2 つの大小は、 の位置を見るだけで決まる。
正接は という割り算なので、座標を直接読むわけにはいかない。
45 度が正弦と余弦の分かれ目
が の位置にいるとき、横と縦がちょうど同じ長さになります。 の直線と円が交わる点だから。
そこから左へ回ると縦が伸び、横が縮む。 より大きい角では正弦のほうが大きくなります。

なら 、 なら になる。
例:20 度と 65 度で確かめる
は より小さいので、余弦のほうが大きいはず。実際に 、 です。
は より大きいので逆になる。、 でした。
からどちら側かを見るだけ。表を引かずに答えが出ます。
正接は正弦より必ず大きい
という形を見ます。鋭角では なので、 より小さい数で割っている。
割ると値は増えます。だから ではつねに が成り立つ。
より小さい正の数で割ると もとの数より大きくなる ので、正接が正弦を下回ることはありません。
になるのは のときだけ。そこでは両方 で並びます。
3 つの並びは 3 通りに分かれる
正接と余弦の大小だけが、角によって入れかわります。ここが並びを決める分かれ目になる。
3 つのグラフを重ねれば、交わる場所がそのまま境目として読める[3]。
正弦はつねに正接より小さいので、いちばん下か真ん中です。上に来るのは余弦か正接のどちらか。
正接と余弦が並ぶ角
となる角を探します。左辺を分数に直して両辺に を掛ける。
を と置くと になります。解の公式から 。
黄金比の逆数にあたる値が出てきました。角にすると 。
| 角の範囲 | 小さい順 |
|---|---|
| 0 度から 38.2 度 | sin、tan、cos |
| 38.2 度から 45 度 | sin、cos、tan |
| 45 度から 90 度 | cos、sin、tan |
より大きければ、余弦、正弦、正接の順に決まる。
例:30 度と 40 度で並びが違う
では 、、。正接が真ん中に入る。
では 、、。正接が上へ抜けた。
をまたいだので、余弦と正接が入れかわっています。
鈍角では負どうしを比べる
を超えると余弦と正接が負になります[4]。正弦は正のままなので、いちばん大きい。
負の数どうしでは、絶対値が大きいほうが小さくなる。ここで並びがもう一度分かれます。

では 、、 の順。 では 、、 の順です。
入れかわりは で起きる。鋭角側と同じ方程式から出る角だからです。
同じ関数で角を変える
角どうしの比較は、グラフの上下を読むだけで済みます。正弦は まで上がり、そこから下がる。
余弦は最初から最後まで下がり続けます[2]。だから角が大きいほど余弦は小さい。

正弦だけは山なので、 をはさんだ 2 つの角で同じ値になることがあります。
例:角どうしを並べる
と を比べると、 のほうが大きい。 に近いほど正弦は大きくなります。
と では逆です。余弦は角が大きいほど小さい。
と はどちらも で、ぴったり等しくなる。 から同じだけ離れているためです。
、、 を小さい順に並べたものはどれですか。
- 、、
- 、、
- 、、
手順にまとめる
比べる前に見る順序を決めておくと、迷いが減ります。
鋭角か鈍角かを見て符号を決める
45 度と 38.2 度のどちら側かを見る
残りは正弦が正接より小さいことで埋める
角どうしを比べるときは、正弦なら からの距離、余弦なら角そのものを見れば決まる。
のとき、つねに成り立つのはどれですか。
で、鋭角では が より小さいので割ると増えます。 は より小さいときだけ、 は より大きいときだけ成り立ちます。
値を思い出せなくても、単位円とグラフの形が残っていれば順番は決まります。覚えるのは形のほうでよい。













25∘ は 38.2∘ より小さいので、余弦がいちばん大きくなります。値は 0.423、0.466、0.906 です。正弦が正接より小さいことは、鋭角ならつねに成り立ちます。