立方体の頂点をつなぐと正四面体も正八面体も現れる
立方体の 8 つの頂点から 1 つおきに 4 つ選んで結ぶと、正四面体ができます。6 つの面の中心を結ぶと、正八面体ができます。
3 種類の正多面体が 1 つの立方体の中に収まっている。体積の比も、割り算しやすい値で並びます。
まず正四面体からたどります。
1 つおきに 4 頂点を選ぶ
立方体 ABCD-EFGH で、頂点 A、C、F、H を選びます。どの 2 つも辺でつながっていない組み合わせです。
この 4 点を結ぶ 6 本の線分は、すべて立方体の面の対角線になります。だから長さがそろう。
1 辺が の立方体なら、面の対角線は 。 本とも同じ長さなので、正四面体です。
選び方は 2 通りあります。もう一方は B、D、E、G。どちらも同じ大きさの正四面体になります。

体積は立方体の 3 分の 1
正四面体を切りとると、立方体には角が 4 つ残ります。それぞれ、直角をはさむ 3 辺が の三角錐です。
三角錐 1 つの体積は 。4 つで になります。
正四面体は立方体の 。切り落とす角の体積を数えるだけで出ます。
1 辺 の正四面体の体積を公式で出しても同じ値になります。。

2 つ重ねると星になる
正四面体は 2 通りにとれました。両方を同時に描くと、8 つのとがった角をもつ星形の立体になります。
この形は星形八面体と呼ばれます。2 つの正四面体が互いに貫き合っている形です。
2 つの共通部分をとると、そこに正八面体が現れる。とがった角 8 つを落とした残りが正八面体です。
正多面体が 5 つしかないことを示したユークリッドも、第 13 巻でこれらを球に内接させて辺の長さを比べています[2]。

正八面体は面の中心から
立方体の 6 つの面の中心を結びます。向かい合う面の中心どうしは結ばず、隣り合う面どうしを結ぶ。
辺は 本できます。隣り合う 2 面の中心の距離は、どれも で等しい。
だから正八面体です。頂点が 、辺が 、面が で、立方体と頂点と面の数が入れかわっています[1]。
体積は 。立方体の になります。
面の中心から立体を作る操作を双対をとるといいます。
立方体の双対が正八面体、正八面体の双対が立方体。 と が入れかわり、 は変わりません。
体積を並べる
1 辺 の立方体の中で、3 つの立体の体積を比べます。
比は 、つまり 。分数がきれいに並びます。
星形八面体の共通部分が正八面体なので、2 つの正四面体の重なりが 。足して引くと、星形の体積は です。
頂点を 1 つおきに選ぶ。体積は立方体の
面の中心を結ぶ。体積は立方体の
例:辺の長さを求める
1 辺 の立方体に入る正四面体の辺は 。面の対角線そのものです。
同じ立方体に入る正八面体の辺は 。正四面体の辺のちょうど半分になります。
体積は正四面体が 、正八面体が 。立方体の と合わせて です。
例:正四面体の高さ
1 辺 の正四面体の高さを求めます。体積が と分かっているので、底面積から逆算できます。
底面は 1 辺 の正三角形で、面積は 。
です。立方体の対角線 の にあたります[3]。
1 辺が の立方体の頂点から 1 つおきに 4 つ選んで作る正四面体の体積はいくつですか。
つまずきやすいところ
立方体は 3 つの正多面体の入れ物になっている。1 つの図から、体積も辺の長さも一度に読めます。









立方体の体積は 43=64 で、正四面体はその 31 なので 364 です。332 は 61 にあたり、こちらは面の中心で作る正八面体の体積になります。