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空間で 2 直線が交わらないとき(平行とねじれの位置の分かれ目)

平面では、2 直線は交わるか平行かの 2 通りでした。空間では 3 通りになります。

交わる、平行、ねじれの位置。交わらない場合が 2 つに分かれるところが、平面との違いです。

分かれ目は 1 つだけです。

同じ平面に乗るかどうか

2 直線が同じ平面に乗るとき、その 2 直線は同一平面上にあるといいます。このときは交わるか平行かのどちらか。

同じ平面に乗らないとき、2 直線はねじれの位置にあるといいます。交わらず、しかも平行でもない。

ユークリッドは第 11 巻の 2 番目で、交わる 2 直線は 1 つの平面に収まると述べています[1]。だから交わる 2 直線がねじれることはありません。

平行の定義にも同一平面上という条件が入ります。交わらないだけでは平行と呼べない、というのが空間での約束です。

立方体で数える

立方体には辺が 12 本あります。2 本の組み合わせは 通り。

平行なものを数えます。辺は 3 つの向きに 4 本ずつ並ぶので、同じ向きどうしの組が 通り。 方向で 通りです。

交わるものは頂点で決まります。1 つの頂点に 3 本が集まるので 通り。頂点が 8 つで 通り。

残りがねじれです。 通り。ねじれの位置にある組が、交わる組と同じ数だけあります。

canvas: 置き場が受け取りませんでした

例:1 本の辺から見る

辺を 1 本選び、残る 11 本との関係を数えます。

同じ向きの辺が 3 本あり、これが平行。両端の頂点にそれぞれ 2 本ずつ集まるので、交わるのが 4 本。

残る 本がねじれの位置です。どの辺から見ても内訳は同じになります。

で、さきほどの数と合いました。2 通りの数え方が一致します。

ねじれの位置にある 2 直線でも角度は決められます。片方を平行に動かして交わらせればよく、その角は動かし方によりません[2]

どの辺を選んでも内訳が同じなのは、立方体の対称性によります。

辺を辺へ移す動きが必ずあるので、1 本を調べれば全部が分かります。

直線と平面の関係

直線と平面の位置関係は 3 通りです。平面に含まれる、1 点で交わる、交わらない。

交わらない場合を、直線と平面が平行であるといいます。平面上のどの直線とも交わらない状態です。

直線が平面に含まれるときは、共有点が無数にある。1 点だけ共有するときが交わる場合です。

交わる場合のうち、平面上のすべての直線と直角に交わるものを、平面に垂直な直線と呼びます[3]

canvas: 置き場が受け取りませんでした

平面と平面の関係

平面 2 つでは 2 通りです。交わるか、平行か。

交わるときの共有部分は必ず直線になります。点 1 つだけを共有することはありません[1]

交わらない 2 平面を平行といいます。ユークリッドの定義でも、平行な平面とは交わらない平面です[1]

直線と直線のときだけ 3 通りに分かれ、直線と平面は 3 通り、平面と平面は 2 通り。組み合わせで数が変わります。

平面の中で考える

2 直線は交わるか平行かの 2 通り

空間で考える

同じ平面に乗らない場合が加わって 3 通り

例:三角柱で数える

三角柱の辺は 9 本です。底面の三角形が 2 つで 6 本、縦の辺が 3 本。

縦の 3 本は互いに平行。底面どうしの対応する辺も平行なので、平行な組は 通りあります。

同じ底面にある辺どうしは、必ず頂点で交わります。1 つの底面で 3 通り、2 つで 6 通り。縦の辺は両端で 2 本ずつと交わるので、さらに 通り。

全部で 通り。交わるのが 通り、平行が 通り、残る 通りがねじれです。

立方体の辺 AB に対して、ねじれの位置にある辺は何本ですか。

__RESULT__

残る 11 本のうち、平行が 3 本、交わるのが 4 本です。 本がねじれの位置になります。 本は平行な辺の数、 本は面の数と同じ値で、辺の関係とは別です。

つまずきやすいところ

交わらないだけで平行と呼ぶ。空間では同じ平面にあることも要ります。
ねじれの位置を平面図形の言葉で探す。平面の中にはねじれの位置がありません。
交わる 2 直線がねじれる場合を考える。交わる 2 直線は必ず同じ平面に乗ります。
2 平面が 1 点だけを共有すると考える。交わるなら共有部分は直線です。
図の見た目だけで判断する。投影図では交わって見えても、ねじれていることがあります。

同じ平面に乗るかどうか。空間での位置関係は、この 1 つの問いから枝分かれします。

参考文献

Euclid's *Elements*, Book XI, Definitions and Propositions. D. E. Joyce, Clark University.
Euclid's *Elements*, Book XI, Proposition 10. D. E. Joyce, Clark University.
Euclid's *Elements*, Book XI, Proposition 11. D. E. Joyce, Clark University.
平面では交わるか平行かの 2 通りでしたが、空間では 3 通りになります。分かれ目は同じ平面に乗るかどうか。交わらないだけでは平行と呼べず、同じ平面に乗らないものをねじれの位置といいます。立方体の辺 12 本から 2 本を選ぶ 66 通りは、交わる $24$、平行 $18$、ねじれ $24$ に割れる。1 本の辺から見ると平行 3 本、交わる 4 本、ねじれ 4 本で、どの辺から見ても同じです。直線と平面は 3 通り、平面と平面は 2 通り。