P と C と H の使い分け(記号の意味を一枚で)
、、、。記号が 4 つあって、どれを使うか迷います。
迷いは、記号を 1 つずつ覚えているせいです。4 つは 2 つの質問で並び、その答えで自動的に決まる。
決めるのは 2 つの質問だけ
1 つ目。選んだあとの順序が答えを変えるか。変えるなら並べる側、変えないなら選ぶ側です。
2 つ目。同じものを 2 度以上えらべるか。えらべるなら重複あり、えらべないなら重複なし。
この 2 つを掛け合わせて 4 通り。記号はその 4 つの箱に 1 つずつ入っています。

階乗はこの表に別枠で入りません。 なので、左上の箱の端にあたる。
4 つの記号の意味
は 個すべてを一列に並べる並べ方の総数です[6]。
は 個から 個を選んで並べる総数。 から 1 ずつ下げて 個の積になります[2]。
は 個から 個を選ぶ総数。 を で割った値です[1]。
は 種類から 個を、同じ種類を何度えらんでもよいとして選ぶ総数。仕切りを使う数え方から出ます[3]。
同じ数字で 4 つを比べる
、 でそろえて、4 つの値を並べます。A、B、C の 3 種類から 2 個をとる。
同じ 、 でも 3、6、6、9 と割れます。 と だけでは答えが決まらない。
| 記号 | 条件 | 3 から 2 の値 |
|---|---|---|
| nPr | 順序あり、重複なし | 6 |
| n の r 乗 | 順序あり、重複あり | 9 |
| nCr | 順序なし、重複なし | 3 |
| nHr | 順序なし、重複あり | 6 |
から では と がたまたま同じ 6 になります。数が一致しても意味は別です。
例:数を変えて比べる
、 にすると差がはっきりします。
、、、。
、 なら 60、125、10、。重複を許すと大きく増える。
問題文のどこを見るか
順序を判定する言葉と、重複を判定する言葉があります。
順序あり側は、席順、役職、桁の位、並べる、順番に。順序なし側は、選ぶ、組をつくる、同時に、まとめて。
重複あり側は、何度でも、繰り返し、同じものを選んでよい、もとに戻す。重複なし側は、異なる、1 つずつ、戻さない。
順序が答えを変えるかを確かめる
同じものを 2 度えらべるかを確かめる
2 つの答えで箱が決まる
例:問題文から記号を選ぶ
「10 人から 3 人の委員長、副委員長、書記を決める」。役職があるので順序あり、同じ人は 2 役できないので重複なし。 通り。
「10 人から 3 人の委員を選ぶ」。役がないので順序なし、重複なし。 通り。
「3 桁の暗証番号をつくる。数字は 0 から 9、同じ数字を使ってよい」。桁は順序あり、重複あり。 通り。
「3 種類のアイスから 5 個買う。同じ味を何個買ってもよい」。順序なし、重複あり。 通り。
アイスの例で迷うのは、買う順序に意味がない点を見落とすからです。袋に入れば順序は消える。
店員に伝える順番が違っても、持ち帰る中身が同じなら 1 通りと数える。
記号どうしの関係
4 つはばらばらではなく、式でつながっています。
選んでから並べる、という 2 段に分けた形です。この関係を覚えておくと、片方を忘れても復元できる。
は に書き直せます。 種類に 個を配る仕切りの問題として、 個の印と 本の仕切りを並べる[3]。
端の値をそろえておく
、、。どれも「何もとらない」の 1 通りです。
。1 個だけなら、順序も重複も関係しません。
、。この 2 つが別の値になる点は、意味を考えれば当たり前です。
個から 個を選ぶ選び方は 1 通りしかない
個から 個を選んで並べると、並べ方のぶんだけ増える
例:小さい数で確かめる
記号をとり違えていないかは、、 で書き出せば分かります。
答えが 3、6、6、9 のどれかになるはず。手で出した値と、記号で出した値を突き合わせる。
、 でも試せます。、、、。
の 3 は AA、AB、BB です。書き出せる大きさで一度確かめておくと、以後は迷いません。
5 種類のジュースから 3 本を買います。同じ種類を何本買ってもよく、買う順序は関係ありません。買い方は何通りですか。
- 60 通り
- 35 通り
- 125 通り
よくある誤り
記号を思い出せなくても、条件さえ言えれば式は書けます。順序が意味を持つか、同じものを 2 度えらべるか。まずこの 2 つを声に出す。
参考文献
[1] が組合せと重複を許す組合せ、[2] が順列、[3] が仕切りによる数え方、[4] と [5] が各国語での一覧、[6] が階乗です。










順序なし、重複ありなので 5H3=7C3=35 通りです。125 は 53 で、順序まで区別した値になります。