円卓で向かい合う席と交互の席|条件つきの円順列
6 人が円卓に座る座り方は 通り。A と B が隣り合うのは 48 通り、向かい合うのは 24 通りです。
円では、1 人を固定してしまえば残りは直線と同じように扱えます。条件を読むときも、固定した人から見た位置に言い直す。
1 人を固定する
円順列の総数が になるのは、回転して重なる並びを同じと数えるからです[1]。
通りの回転がどれも同じ座り方を指すので、 になる。
計算のうえでは、誰か 1 人の席を固定してしまうのが早い。固定した人から時計回りに見れば、残り 人の並べ方を数えるだけです。

例:2 人が隣り合う
6 人のうち A と B が隣り合う座り方を数えます。
A と B を 1 つの塊とみなすと、円卓に座るのは塊 1 つと残り 4 人で 5 つのもの。円順列は 通りです。
塊の中で A と B の左右が入れ替わるので 2 倍。 通り。
固定して数える道筋でも確かめます。A を固定すると、B は左右 2 席のどちらか。残り 4 人を 4 席に並べて 通りで、。
例:2 人が隣り合わない
全体から引きます。 通り。
A を固定して直接数えることもできる。B が座れるのは、A の両隣を除く 3 席なので 3 通り。残り 4 人が 通りで 通りです。
例:向かい合う
席が偶数のときだけ、向かいの席が決まります。6 人なら A の 3 つ先。
A を固定すると B の席は 1 通りに決まる。残り 4 人を並べて 通りです。
全体 120 通りのうち 24 通りなので、5 分の 1。A から見て B が座れる席が 5 つあり、そのうち 1 つが向かいだから、と読んでも同じ値になります。
A から見て 2 席。残りを並べて
A から見て 1 席。残りを並べて
例:3 人が続いて座る
6 人のうち A、B、C が 3 人続けて座る座り方を数えます。
3 人を 1 つの塊にすると、円卓に座るのは塊 1 つと残り 3 人で 4 つ。円順列は 通り。
塊の中で 3 人が並べ替わるので 倍。 通りです。
例:夫婦が隣り合う
夫婦 3 組の 6 人が円卓に座り、どの夫婦も隣り合うようにします。
夫婦をそれぞれ塊にすると、3 つの塊の円順列で 通り。各塊の中で 2 通りずつ入れ替わるので 倍。
通りになります。塊が複数あっても、手順は 1 組のときと変わりません。
条件のある人を塊にまとめる
塊を含めた個数で円順列を計算する
塊の中の並べ替えを掛ける
交互に座る
男女が交互に座る条件は、円ではさらにきつくなります。人数が同じでないと成立しない。
直線なら男 4 人と女 3 人でも交互に並べますが、円は端がつながっているため、男女の数が一致していなければどこかで同じ性別が隣り合います。
例:男 3 人と女 3 人が交互
男子の 1 人を固定します。交互という条件から、男子の席 3 つと女子の席 3 つが決まる。
残る男子 2 人を 2 席に並べて 通り。女子 3 人を 3 席に並べて 通り。
12 通りです。式で書くと になる。男子だけで円順列をつくり、そのすき間に女子を並べる形と読めます。
例:男女 4 人ずつが交互
同じ手順です。男子 4 人の円順列が 通り、女子 4 人を 4 つのすき間に並べて 通り。
通りになります。
| 人数 | 男の円順列 | 女の並べ方 | 交互の総数 |
|---|---|---|---|
| 3 と 3 | 2 | 6 | 12 |
| 4 と 4 | 6 | 24 | 144 |
| 5 と 5 | 24 | 120 | 2880 |
例:交互かつ特定の 2 人が隣り合う
男 3 人と女 3 人が交互に座り、男の A と女の X が隣り合うようにします。
A を固定すると、A の両隣は女子の席です。X をそのどちらかに置いて 2 通り。
残る女子 2 人を残り 2 席に並べて 通り、男子 2 人も 通り。
通りです。交互の 12 通りのうち 8 通りが条件を満たす。
円で「隣り合う」と言うとき、左右の区別をどう扱うかを決めておきます。ふつうは左隣と右隣を別の座り方として数える。
A の左に X が座る場合と、右に座る場合は違う配置になる。上の 2 通りがそれにあたる。
例:両隣が決まっている
8 人が円卓に座り、A の両隣が B と C になる座り方を数えます。
A を固定します。両隣の 2 席に B と C を並べて 通り。残り 5 人を 5 席に並べて 通り。
通りです。全体 通りの 21 分の 1 にあたる。
例:向かい合わない
6 人で A と B が向かい合わない座り方は、 通り。
A を固定して直接数えると、B が座れるのは向かいを除く 4 席。残り 4 人を並べて 通りです。
席に番号があると円順列ではなくなる
円卓でも、席に 1 から 6 の番号が振ってあれば、回転した座り方は別のものになります。
そのときは 通り。円順列の 120 通りのちょうど 6 倍です。
問題文に番号や、入り口からの位置のような目印があるかを先に確かめる。目印があれば、ただの一列の並べ方と同じになります。
7 人が円卓に座ります。A と B が隣り合う座り方は何通りですか。
- 720 通り
- 240 通り
- 1440 通り
よくある誤り
まず 1 人を固定する。そのあと、条件を「固定した人から見てどの席か」に言い直せば、あとは直線の問題と同じです。
参考文献
[1] が円順列の公式、[2] が円に並べる数え方の一般論、[3] が順列、[4] が段ごとに掛ける数え方、[5] が各国語での整理です。











塊にすると 6 つのものの円順列で (6−1)!=120 通り。塊の中で 2 通り入れ替わるので 240 通りです。720 は条件を付けない円順列 6! になります。