空間ベクトルは平面と何が変わるのか?2 点間の距離と対称な点
空間の 2 点 、 の距離は です。 で、。
平面での に、 の項が 1 つ足された形。三平方の定理を 2 回使えば導けます。

座標が 1 つ増えるだけ
空間では、たがいに垂直な 3 本の軸をとります。点は という 3 つの数で決まる。
ベクトルも成分が 3 つになります。 と書き、大きさは成分の 2 乗の和の平方根。
平面での に項が 1 つ足された形です。和も差も実数倍も、成分ごとに計算する点は変わりません。
例:2 点間の距離
、 の距離を求める。 です。
終点から始点を引いて、成分を 2 乗して足す。手順は平面と同じです。
例:原点からの距離
と原点の距離は になります。
符号は 2 乗で消えるため、負の座標があってもそのまま計算できる。
座標平面と座標軸
平面は をみたす点の集まりです。同じように 平面は 、 平面は 。
軸は 、 軸は 、 軸は をみたす点の集まりになります。
点から座標平面までの距離は、対応する座標の絶対値です。 から 平面までは 、 平面までは 。
対称の相手が 3 種類になる
平面では対称の相手が点か直線でしたが、空間では平面と軸と原点の 3 種類になります。
例:座標平面に関する対称点
平面を鏡と見ると、上下がひっくり返ります。 の符号だけが変わる。
の 平面に関する対称点は です。
平面なら の符号が変わって 、 平面なら が変わって 。
鏡になる平面に含まれない座標が、1 つだけ反転します。
例:座標軸に関する対称点
軸を回転の芯と見ると、軸に含まれない 2 つの座標が反転する。
の 軸に関する対称点は です。 と の符号が変わります。
軸なら 、 軸なら 。
平面のときは 1 つ、軸のときは 2 つ。反転する個数で見分けられます。
例:原点に関する対称点
原点に関する対称点では、3 つとも符号が変わります。 なら 。
反転する座標の数は、平面で 、軸で 、原点で です。
| xy 平面に関して | が反転 |
| yz 平面に関して | が反転 |
| zx 平面に関して | が反転 |
| x 軸に関して | と が反転 |
| y 軸に関して | と が反転 |
| z 軸に関して | と が反転 |
| 原点に関して | 3 つとも反転 |
例:等距離にある点を求める
軸上の点で、 と から等距離なものを求めます。

求める点を と置きます。 を立てる。
展開して 。 から です。
で、、。合いました。
距離のまま扱わず、2 乗した形で連立します。根号が消えて 1 次方程式になる。
例:球面の内と外を調べる
中心 、半径 の球面は と書けます。

点 を入れると で、球面の上にあります。
点 なら で より大きい。球の外側です。
中心からの距離が半径と等しいかどうかを見る。円のときと同じ考え方が、そのまま通ります。
例:中点と内分点
と の中点は 。
に内分する点なら です。
成分ごとに平面と同じ公式を当てます。 の行が 1 つ増えるだけ。
の 軸に関する対称点はどれですか。
まちがえやすいところ
対称の相手が平面か軸かで、反転する座標の数が変わります。平面なら 1 つ、軸なら 2 つ。 平面に関する対称点と 軸に関する対称点をとり違える形が、いちばん多い誤りです。
等距離の条件を、距離のまま立ててしまう形も目につきます。根号が残ったままでは計算が進まないので、はじめから 2 乗して連立する。
座標が 1 つ増えても、距離も内分点も式の形は変わりません。増えるのは位置関係の種類のほうです。












y 軸に含まれない座標は x と z なので、その 2 つが反転します。(3, 1, 4) は y だけを反転させた形で、これは軸ではなく zx 平面に関する対称点です。