四面体の体積と垂線の足|高さが決まれば体積も決まる
四面体 で 、、 とすると、 から平面 に下ろした垂線の足は 、高さは です。

を決めるのに使う条件は 2 つ。 が平面 上にあることと、 が 、 の両方と垂直であることです。
垂線の足が決まる 2 つの条件
垂線の足 は、次の 2 つをみたす点です。
1 つ目から と書けます。未知数は と の 2 つ。
2 つ目は、 と の 2 本にだけ垂直であれば足ります。この 2 本が平面を張るため、ほかの向きとの垂直は自動的に付いてくる。

内積が の式が 2 つ立ち、未知数 2 つと数が釣り合います。
H を平面上の点として s と t で表す
OH と 2 本の内積を 0 と置く
連立して s と t を求める
例:座標で垂線の足を求める
、、 とします。、 です。
と置く。 はこの座標そのものです。
から 、整理して 。
から 、整理して 。
2 つの式を引くと で、代入して 。 になりました。
例:高さを計算する
だから 。
これが から平面 までの距離、つまり四面体の高さです。
検算すると 、。どちらも になります。
との内積も 。平面上のどの向きとも垂直になっていることが読めました。
四面体の体積
底面積を 、高さを とすると、四面体の体積は です。
底面が三角形のため、面積はベクトルの公式で求まります。、 と置く。
平面の三角形で使った式が、そのまま空間でも通ります。大きさと内積しか使っていないためです。
例:底面積を求める
、 です。、、。
三角形 は 1 辺 の正三角形だから、 でも同じ値になります。
例:体積を求める
、 を入れます。
体積は 。根号どうしが打ち消し合って、整った値に落ちました。
例:別の面を底面にとる
面 を底面にすると、、、 はどれも の上にあるため直角三角形になります。

面積は 。高さは の 座標で です。
同じ値になりました。底面をとりやすい面に替えると、計算が短くなる。
垂線の足を求めるのは、底面をとり替えられないときの手です。座標軸に沿う面が見つかるなら、そちらを先に探します。
例:直線と平面が垂直な条件
直線が平面と垂直になるのは、平面上で交わる 2 本の直線と垂直なときです。
3 本目や 4 本目まで確かめる必要はありません。平面上のどの向きも、その 2 本の組み合わせで書けるからです。
なので、 は前の 2 つから導けます。
どんな四面体でも使える。連立を 1 回解く
軸に沿う面があるときだけ使える。高さが座標そのものになる
から平面 へ下ろした垂線の足を求めるとき、内積が の式はいくつ立てますか。
- 1 つ
- 2 つ
- 3 つ
まちがえやすいところ
垂線の条件を 3 つ立ててしまう形が目につきます。 との垂直は、ほかの 2 つから導けるため不要です。
を平面上の点として置くところを飛ばすと、未知数が 3 つになって式が足りなくなります。平面上という条件を、先に と の形で使います。
底面の選び方でも手数が変わる。座標軸に沿う面があれば、高さが座標のまま読めて垂線を求めずに済みます。












平面を張るのは AB と AC の 2 本だから、この 2 本との内積で足ります。未知数も s と t の 2 つで、数が釣り合う。