平面に関する対称点:垂線の足まで行って、もう一度同じだけ進む
点 の平面に関する対称点 は、垂線の足 を使って と書けます。
まで行って、そこからさらに同じだけ進む。 という一言で片づきます。

言いかえると、 が線分 の中点です。対称点を求めたあとの検算にも、この関係が使えます。
対称点は垂線の足を 2 倍する
から平面へ下ろした垂線の足を とします。対称点 は、 から見て の 2 倍の位置。
を足すと平面まで、もう 1 回足すと向こう側へ抜けます。
と書き直せば、 が中点であることがそのまま読める。
例:垂線の足から対称点を求める
平面 を 、、 とします。原点 からの垂線の足は 。
対称点は です。
検算します。 と の中点は で に一致。 の座標を足すと で、平面の からちょうど同じだけ離れています。
例:法線ベクトルで一気に求める
垂線の足を経由せず、法線ベクトルから直接求める道もあります。
平面上の 1 点を 、法線ベクトルを とすると、 のうち の向きの成分を 2 回引く形になる。

平面 の法線は です。、 なら 。
、 なので、引く量は 。
で、同じ答えになりました。
法線が分かっている問題では、こちらのほうが速い。平面へ落とした成分を 2 回ぶん引く形です。
例:座標平面に関する対称点
平面の法線は です。 の対称点を公式で求めてみる。
を原点にとると 、。引く量は です。
。 の符号だけが変わるという結果と一致します。
座標平面のときに符号を反転させるだけで済むのは、法線が軸の向きにそろっているためです。
例:平面を 1 回経由する最短経路
平面 の上の点を 1 つ経由して、 から へ行く最短経路を求めます。
の対称点 をとります。 から平面上の点までの距離は、 からの距離と等しい。
だから求める最短の長さは に等しくなります。 で 。
経由する点は、線分 と平面の交点です。 で と置くと 。
交点は になりました。折れ線を直線に伸ばす、という運び方が対称点の使いどころです。
例:距離が等しいことを使う
平面上のどの点 についても になる。ここが対称点の効いているところです。
と は平面から等しい距離にあり、 から見て と は向きだけ反対。三平方の定理から長さが一致します。
折れ線 の長さが に置きかわり、、、 が一直線のときに最短になる。そこで直線と平面の交点を求める話へ戻ります。
例:対称点が同じ点になる場合
が平面上にあると、垂線の足は 自身です。 で、対称点は自分に重なる。
平面上の点は動きません。鏡の面に貼りついた点が映っても同じ位置にある、という当たり前の内容が式に現れます。
のとき引く量が になる、という形でも同じことです。
を求めてから 。 自体も答えにいるときに向く
平面へ落とした成分の 2 倍を引く。法線が分かっていれば速い
の、平面 に関する対称点はどれですか。
まちがえやすいところ
を と書いてしまう形が多い。 は中点なので、 から見て 2 倍の位置まで進みます。
法線の公式では、 で割るところを落としやすくなります。 の長さが でないかぎり、割らないと引く量がずれる。
最短経路では、どちらの点を対称に移すかで交点の計算が変わります。 を移しても を移しても答えの長さは同じですが、 の座標を出すときは移した側の点から直線を引きます。











z=0 は xy 平面で、法線は (0, 0, 1) です。法線の向きの成分だけが反転するので、z の符号が変わって (1, 2, −3) になります。3 つとも反転させた形は、原点に関する対称点のほう。