2 つのベクトルに垂直なベクトルはどう求めるのか?空間での連立
と の両方に垂直な単位ベクトルは です。
求め方は連立 1 回。 と置いて と を立て、最後に大きさを にそろえます。

答えが 2 つ現れるところが特徴です。向きが反対の 2 本が、どちらも条件をみたす。
垂直の条件を 2 つ立てる
求めるベクトルを と置きます。未知数は 3 つ。
垂直の条件は内積が になることでした。相手が 2 本あるため、式も 2 つ立ちます。
未知数 3 つに式 2 つだから、答えは 1 つに決まりません。1 文字ぶんの自由が残り、1 本の直線に沿うベクトル全体が解になる。
そこへ「大きさが 」という条件を足すと、向きが反対の 2 本にしぼられます。
例:連立して向きを求める
、 とします。条件を成分で書く。
2 式を足すと で 。これを上の式に入れると 、つまり です。
と置くと 、。 が 1 つの答え。
に何を入れても、現れるのは の実数倍。向きはこれ 1 通りです。
未知数 3 つで置いて、内積が 0 の式を 2 つ立てる
1 文字を残して他を表し、小さな整数の組をとる
大きさで割って 1 にそろえる
例:大きさを 1 にそろえる
の大きさは 。
で割ると になります。これが単位ベクトル。
検算すると 。 との内積も で合いました。
例:答えは 2 つある
も、両方に垂直で大きさが です。
単位ベクトルは の 2 つ。答案では複号を付けて両方を書きます。
向きを 1 つに決めたいなら、追加の条件がいります。「 成分が正のもの」のような指定です。
例:大きさが整数にならないとき
、 で試す。条件は と です。
、 だから の実数倍。
大きさは で、単位ベクトルは です。有理化すると 。
大きさが整数にならなくても手順は変わりません。根号が現れるぶん、書き方だけそろえる。
例:三角形の面に垂直なベクトル
、、 の 3 点を通る面に垂直なベクトルを求めます。

と は、さきほどの 、 そのもの。答えは です。
3 点が与えられたら、まず 2 本のベクトルを作る。そこから先は同じ連立になります。
面に垂直なので、この は とも垂直です。実際 で、内積は 。
例:平行な 2 本だと決まらない
、 とします。 なので平行になります。
条件を書くと と 。2 つ目は 1 つ目の 倍で、新しい情報を持ちません。

式が実質 1 つのため、答えは平面いっぱいに広がります。垂直な単位ベクトルは無数にある。
と が平行でないことが、向きが 1 通りに決まる条件になります。
例:どちらの向きかを指定されたとき
のうち、 成分が正のものを選ぶとする。
と だから、後者の が答えです。
成分の符号や、別のベクトルとの内積の符号で指定されることがあります。条件を読んでから複号を落とす。
と の両方との内積が になるかを見る
成分の 2 乗の和が になるかを見る
と の両方に垂直なベクトルはどれですか。
まちがえやすいところ
答えを 1 つだけ書いて終える形が、いちばん多いとり違えです。大きさを にそろえた時点で向きが 2 つ残るため、複号を付けます。
大きさで割る前に、成分を小さな整数の組に直しておくと計算が短くなる。 のように、いちばん扱いやすい値を選びます。
平行な 2 本を相手にすると、条件が実質 1 つになって向きが決まりません。連立する前に、2 本が平行でないことを見ておきます。
内積が の式を 2 つ立てて、1 文字を残して解く。3 点が与えられた問題も、2 本のベクトルを作ればここへ戻ります。











x+z=0 と y+z=0 から x=y=−z です。z=−1 と置けば (1, 1, −1)。(1, 1, 1) は a との内積が 2 になるため、垂直ではありません。