いろは3012368 views
LaTeX962443 views
Computer368287 views
英語613995 views
中学数学623867 views
MathPython497775 views
中学社会668887 views
世界の国564767 views
数学講師2888672 views
小学算数1200756 views
Help
Tools
NewsSpreadsheetCalendarBookkeepingMarkdown TablesLanguage Model NewsLinux CommandsSlidesTier ListPen ToolIllustrationCrayonWatercolorPixel ArtASCII ArtPerspectiveEndless StairsGraphMind MapER DiagramFamily TreeMemeCurved TextImage EditorMosaicRetro FilterPencil SketchSwirl EffectLine ArtOCR/HighlighterMakeup EditorFaviconVideo TrimmerScrolling VideoVideo TitleColor PickerColor ExtractorBonfireFireworksCherry BlossomWater RippleWater SplashBreaking GlassGlass TextureFabric TextureWood GrainMarble TextureBrick Wall TextureMetal TextureWashi Paper TextureCardboard TextureCSS ButtonIcon MakerBar ChartGrouped Bar ChartStacked Bar ChartPie ChartLine ChartArea ChartStacked Area ChartScatter Plot3D Bar Chart3D Pie ChartBar Chart RaceBubble ChartPopulation PyramidPictogramEarningsCandlestick ChartInvestment RiskMortgage SimulatorCalculatorMatrix CalculatorFunction GraphPolynomial ExpansionVenn DiagramField VisualizerRubik's Cube Group TheoryTraveling SalesmanVoronoi and DelaunayFractalUniversity Entrance Exam MathColumn ArithmeticDraw Math FiguresArithmetic AnimationArithmetic Word ProblemsCounting with Tree DiagramsCube NetsRolling DiceCross SectionsMotion PathMechanicsWavesUniversity Entrance Exam Physics解析力学Quantum MechanicsStatistical MechanicsRelativityCelestial MechanicsAstrophysicsCosmologyElectromagnetic WavesCapacitorsLight and LensesThermodynamicsHow Semiconductors WorkMolecular StructuresAtomic OrbitalsElectrochemical CellsChemical EquilibriumCrystal LatticesBuffer pHOrganic Reaction MapPeriodic TableComplex IonsDNA Double HelixCell DivisionMembrane ChannelsNerve ImpulseMuscle ContractionHormones and HomeostasisRock ClassificationWeatherConstellationsSolar and Lunar Eclipses3D ModelingFloor PlanSeismic StructuresIntersection TurnMaglevCooking AnimationOrigamiLive Viewer CountGeoJSON MapRailway MapPopulation MapCrime MapLand Price MapSchool MapShrine and Castle MapHouse of Representatives MapWord MapSolitaireReversiHakoiri MusumeChessHamburgerRippleSlide Puzzle MakerNeon PinballNovel MakerJapanese Typing PracticePiano Score EditorMusic TheoryShogi StrategyPiano Rhythm Game

English

一様電場に入った電子の偏向を放物運動として扱う

で加速した電子を、長さ の極板のあいだに水平に打ち込みます。極板の間隔は 、掛ける電圧は

極板を出るまでに 曲がり、 先のスクリーンでは ずれます。

答えを出す式に、電子の質量も電荷も残りません。曲がり方を決めるのは 2 つの電圧の比と、極板の形だけです。

横は等速、縦は等加速度

極板に入った電子には、電場から一定の力が働きます[1]。向きは電場に沿っていて、進行方向とは直角。

進行方向には力がないので、横向きの速さは変わりません。縦向きだけが一定の加速度で増えていく。

斜方投射と同じ形です。水平投射した物体が描く放物線を、重力の代わりに電気の力で作っている[2]

横向きは等速なので、極板にいる時間を出す

縦向きは等加速度なので、その時間で落ちる距離を出す

出口の縦の速さから角度を出す

極板の中にいる時間

加速電圧 で加速された電子の速さは、エネルギーの保存から出ます。

を入れます[3]

光速の 1 割ほど。極板の長さ を通り抜ける時間は です。

縦向きの加速度

極板間の電場は、電圧を間隔で割った値になります。

加速度は力を質量で割るだけ。

けた違いの値に見えますが、働いている時間が しかないので、ずれは にとどまります。

質量も電荷も消える

途中の数値を追わずに、記号のまま最後まで進めてみます。

ここに を代入します。

がそろって消えました。残ったのは 2 つの電圧の比と、極板の長さと間隔だけ。

同じ装置に別の粒子を入れても、加速電圧が同じなら曲がり方は変わりません

重い粒子は遅いので長く力を受け、軽い粒子は速いので短い時間しか受けない。この 2 つがちょうど打ち消し合う。

陽子を入れても、ずれの大きさは のままです。違うのは曲がる向きだけ。電荷が正なので、電子とは反対側の極板へ寄ります。

出口の角度

極板を出るときの縦の速さは です。横の速さは のままなので、角度は次の比で出ます。

数値を入れると で、。ごくわずかな傾きです。

この角度と、極板内で曲がった距離のあいだには、きれいな関係が成り立ちます。

軌道は極板の中央から出たように見える

という関係の意味を、図にすると分かります。

出口での位置と傾きから軌道を逆にたどると、極板の中央、しかも入射した高さの線上に戻る。放物線を 1 本の折れ線で置きかえられます。

例:スクリーン上の変位

極板の出口から 先にスクリーンを置きます。

出たあとは力が働かないので、直線で進みます。傾き のまま 進むと、 ずれる。

極板の中で曲がった を足して、 です。

区間ずれ動きの形
極板の中放物線
極板からスクリーン直線
合計折れ線とみなせる

スクリーンが遠いほど、直線部分が効いてきます。実際のブラウン管では、極板の中のずれは全体の数パーセントにしかなりません[2]

重力は無視できる

電子にも重力は働きます。桁を比べてみます。

比は 倍。重力を書き足しても、有効数字のどこにも現れません。

斜方投射

一定の力は重力。粒子の質量が大きいほど落ちにくくなる

電場での偏向

一定の力は 。加速電圧が同じなら、質量にも電荷にもよらない

例:偏向電圧はどこまで上げられるか

ずれが極板の間隔の半分を超えると、電子は極板に当たって外へ出られません。

について解きます。

が上限でした。これを超えると画面に何も映りません。間隔を広げれば上限は 2 乗で上がりますが、そのぶん同じ電圧での曲がりは小さくなります。

寸法を変えるとどう効くか

を見ると、それぞれの効き方が読めます。

極板を長くする

の 2 乗で効くので、 倍にすればずれは 倍。力を受ける時間が伸びるうえ、その時間で落ちる距離が 2 乗で効くため

間隔を広げる

に反比例するので、 倍にすればずれは半分。同じ電圧でも電場が弱くなるため

加速電圧を上げる

に反比例する。速く飛ぶぶん、力を受ける時間が短くなるため

長くするのが最も効きますが、装置が伸びます。実際の設計では、極板を短く保ってスクリーンまでの距離で稼ぐ形になります。

偏向感度

スクリーン上の変位を、偏向電圧の 1 次式にまとめておきます。

に比例するので、 あたりのずれが装置の性能になります。

の画面をいっぱいに振るには、 ほどの振幅が要ります。

検算のしかた

が使えるのは、電子が極板の外へ出るまで極板にぶつからない場合です。

出したずれが を超えていたら、その電子は途中で極板に当たっています。まずここを見ます。

角度の検算も速い。 を計算し、 と別々に出した値が合うかを比べます。

極板の長さと間隔を入れかえて代入する。
加速電圧と偏向電圧をとり違える。文字が似ているので起こりやすい。
極板を出たあとも曲がり続けると考える。
スクリーンまでの距離を、極板の入口から測る。
電子の重力落下を足そうとする。

極板を出たあとに力は働きません。真空中を等速直線で飛びます。

偏向電圧を から に上げ、加速電圧を から に上げます。極板を出るまでのずれはどうなりますか。

  • 変わらない
  • 2 倍になる
  • 4 倍になる
__RESULT__

なので、 を同じ倍率で上げるとずれは変わりません。加速電圧を上げると電子が速くなり、極板にいる時間が短くなるためです。

放物運動として組み立て、最後に記号のまま整理する。そうすると、装置の寸法と電圧の比だけが残ります。

出典

*Deflection of Electrons*. PHYS 102 Laboratory, Rice University.
Andreas Wipf. *Elektrodynamik*, Kapitel 2: Einführung in die Elektrostatik. Theoretisch-Physikalisches Institut, Universität Jena.
Electron mass. CODATA 2022, National Institute of Standards and Technology.
$2000\ \mathrm{V}$ で加速した電子を長さ $5.0\ \mathrm{cm}$ の極板に打ち込み、$50\ \mathrm{V}$ を掛けると $1.6\ \mathrm{mm}$ 曲がります。$20\ \mathrm{cm}$ 先のスクリーンでは $1.4\ \mathrm{cm}$。記号のまま整理すると $y = V\ell^2/(4dV_0)$ になり、$e$ と $m$ がそろって消える。陽子に入れかえても、曲がる向きが変わるだけで大きさは同じです。出口の傾きで軌道を逆にたどると極板の中央に戻ること、偏向電圧の上限が $160\ \mathrm{V}$ になること、重力が $10^{14}$ 倍の差で効かないことまで。