LC 回路の共振周波数と電磁波の波長
のコイルと のコンデンサーをつなぐと、 で振動します。そこから出る電磁波の波長は です。
回路の部品の値から、空間を飛ぶ波の長さが決まる。つないでいるのは光速だけです。
光速は 2 つの定数から出る
電磁波の速さは、真空の誘電率と透磁率だけで決まります[1]。
数値を入れてみます。、。
静電気の実験から出た と、電流の実験から出た 。この 2 つを組み合わせると光の速さが現れます。
波長と振動数
どんな波でも、速さは振動数と波長の積です[1]。
真空中では が固定なので、振動数が決まれば波長も決まります。反比例の関係です。
回路の共振周波数を出す
光速をその振動数で割る
出た波長で、アンテナや装置の寸法を決める
共振周波数
コイルとコンデンサーをつないだ回路は、決まった振動数で振動します[2]。
コンデンサーに蓄えた電気のエネルギーが、コイルの磁場のエネルギーへ移り、また戻る。振り子と同じ往復です[2]。
例:1 μH と 100 pF
数値を入れます。、。
でした。波長を出します。
ほど。短波の放送に使われる帯域です。
コンデンサーの容量を 倍にすると、周波数は半分、波長は 2 倍 になります。
は に反比例するので、 の平方根で効く。 は に反比例するので、逆向きに同じだけ動く。
電場と磁場の比
電磁波の中では、電場と磁場の強さが決まった比で結ばれています[1]。
電場が なら、磁場は 。
数値の上では磁場がずっと小さく見えますが、単位が違うので大小を比べる意味はありません。エネルギーで見ると、電場と磁場がちょうど半分ずつを担います。
例:エネルギーの行き来
回路の中では、エネルギーが 2 か所を往復しています[2]。
左辺がコンデンサーに全部たまった瞬間、右辺がコイルに全部移った瞬間。どちらも同じ値です。
を まで充電してから放すと、たまっている電気量は 。
これがすべてコイルへ移ったときの電流を出します。
に 回、この往復をくり返しています。
媒質に入ると遅くなる
は真空の場合の式です。物質の中では、誘電率と透磁率が真空の値より大きくなります[1]。
比誘電率が で比透磁率が の物質なら、速さは半分。振動数は変わらないので、波長も半分になります。
振動数が変わらない点が要になります。波を作った側の振動が源なので、通る場所で変わることはありません。変わるのは速さと波長のほうです。
波源が決める。どの媒質を通っても変わらない
媒質が決める。誘電率と透磁率の平方根で同じだけ下がる
波長で並べる
同じ式で、あらゆる電磁波を扱えます。
| 振動数 | 波長 | 呼び名 |
|---|---|---|
| 短波 | ||
| 超短波 | ||
| 可視光 |
振動数が 倍になれば、波長は 分の 1。電波も光も同じ で結ばれています。
アンテナの長さ
出したい波長が決まれば、アンテナの寸法も決まります。目安は波長の か です。
の波なら、 で 。かなりの長さになります。
周波数を上げれば短くて済む。携帯電話のアンテナが小さいのは、 の桁を使っているためです。波長が ほどしかありません。
検算のしかた
に戻して、 になるかを見ます。ならなければどちらかの桁が違う。
共振周波数の式では、 の中の単位をそろえます。 と を掛けると になり、平方根で です。
の有無も確かめます。 には付かず、 には が付きます。
、 の回路が出す電磁波の波長はどれですか。
回路の値から周波数、周波数から波長。あいだをつないでいるのは光速という 1 つの数だけです。
















LC=4.0×10−6×25×10−12=1.0×10−8 なので、周波数は 15.9 MHz、波長は 18.8 m です。L と C の積が変わらなければ、値の組み合わせが違っても同じ波長になります。