Lp 空間の双対はなぜ Lq になるのか?共役指数とリースの表現定理
の上の有界線形汎関数を全部集めると、何が出てくるか。答えは です。 は共役指数で、 を満たします[1]。
同型は等長で、対応は積分です。 に対して という汎関数を当てる。
ヘルダーの不等式が、この写像の有界性と単射性を言います。本題は全射であること。そこでラドン・ニコディムの定理が効きます[4]。
の外側から中を測る道具が、また 型の空間に戻ってくる。この閉じ方が、 の範囲を特別な場所にしています。
双対空間
バナッハ空間 の双対空間 は、有界線形汎関数 の全体です。ノルムは次で入れます。
線形汎関数については、有界であることと連続であることが同値です。だから双対空間は連続な汎関数の全体だとも言える。
ヘルダーが汎関数を作る
を固定し、 と定めます。ヘルダーの不等式から次が出ます。
したがって は有界で、。ここまでは不等号です。
ノルムはぴったり一致する
等号が立つことは、上限を達成する を作れば分かります[4]。
このとき で、 となります。指数の計算に を使う。
なら でよく、こちらはもっと簡単。どちらの場合も上限が実際に達成されます。
つまり写像 は等長です。 が の中へ、ノルムを保ったまま入り込む。
2 つの数値がいつも一致します。上限が達成されているという主張が、そのまま画面に出ている形です。
リースの表現定理
本題は逆向きです。 のとき、 上のどの有界線形汎関数も の関数から来ます[1]。
写像 は全射で、しかも等長。つまり等長同型です。
測度空間に条件は要りません。 有限でなくても成り立ちます。
証明の骨格
を 上の有界線形汎関数とし、まず とします。指示関数は に入るので、次で集合関数を定められる。
交わらない可算合併について、 の部分和が で収束します。 が連続なので は可算加法的、つまり符号付き測度です[4]。
なら は の零元なので 。したがって が成り立ちます。
ラドン・ニコディムの定理から密度 がとれます。単関数について が成り立ち、稠密性で 全体へ伸ばせば終わり。
有限測度でない場合は、有限測度の部分に分けて貼り合わせます。ラドン・ニコディムが土台にあることは変わりません。
例:数列空間の双対
は数え上げ測度に対する です。定理をそのまま読むと が出ます。
対応は積和です。 に対して 。
数え上げ測度は 有限なので、 の場合も込みで成り立ちます。 は使う機会の多い等式。
を加えると景色が広がります。収束して に行く数列の全体で、その双対が 、さらにその双対が 。 から出発すると 2 段で に着き、そこから先は戻ってきません。
| () | |
| より真に大きい | |
には 有限性が要る
は、測度空間が 有限のときに成り立ちます[3]。証明の中で、有限測度の部分集合をとる操作が要るためです。
外すと壊れます。 を非可算集合とし、可算集合と補可算集合からなる 加法族を入れ、可算集合の測度を 、補可算集合の測度を とします。
可積分な関数は、零集合の外で になるものだけ。したがって で、双対も です。
ところが定数関数は の零でない元です。 となりました。
では成り立たない
は より真に大きくなります[2]。 から への等長な埋め込みはありますが、全射になりません。
で見ると事情がはっきりします。収束する数列に極限を対応させる汎関数を、ハーン・バナッハの定理で 全体へ伸ばす。バナッハ極限と呼ばれるものです。
これが から来るとすると、 番目だけ の数列に当てて が全ての で出ます。すると汎関数は零になるはず。
ところが定数列 での値は です。矛盾するので、この汎関数は から来ません。
が測度空間の条件なしで成り立つ。反射的でもある
には 有限性が要り、 では等号そのものが崩れる
反射性
が反射的であることと であることは同値です[3]。双対を 2 回とると、もとの空間に戻ります。
や では戻りません。 の双対が でも、 の双対は より大きいから。
は、どのバナッハ空間の双対にもなりません[3]。双対空間は単位球が弱 位相でコンパクトになるはずで、 はその性質を満たさない。

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について、正しい記述はどれですか。
- すべての で、条件なしに成り立つ
- では条件なしに成り立ち、 では 有限性が要る
- でも 有限なら成り立つ
- 測度が有限のときにかぎり成り立つ











内部の p では測度空間に条件が要りません。p=1 では σ 有限性が要り、p=∞ では σ 有限でも (L∞)∗ が L1 より真に大きくなります。