外心はどこに来るか?複素数で垂直二等分線を 2 本立てる
外心は 3 頂点から等しい距離にある点です[2]。複素数では次の 1 行で書けます。
等式が 2 本入っているので、垂直二等分線を 2 本立てて交点を求める形になります[2]。
等式 1 本が垂直二等分線
は、 と から等距離の点の集合です。線分 の垂直二等分線になります。
両辺を 乗して に置きかえると、根号が消えて 1 次式になります[3]。
が両辺から消えるところが要点です。残るのは と の 1 次式で、これが直線を表します。
2 本立てて連立する
と を並べます。1 次式が 2 本そろう。
と置けば、 と の連立 1 次方程式になります。3 点が一直線に並んでいなければ、解はただ 1 つ。
一直線に並ぶと 2 本の垂直二等分線が平行になり、交わりません。三角形にならない場合は外心もありません。
乗して に置きかえる
が消えて 1 次式になる
2 本を連立して交点を出す
例:、、 の外心
から始めます。 乗して展開すると 。
なので 、つまり です。線分 – の垂直二等分線になりました。
次に を立てます。 なので、。
を入れると 、つまり です。 を代入して 。
外心は になります。半径は 。
例:半径をたしかめる
、 です。
3 つとも でそろいました。外接円の半径がこの値になります。
半径を出しておくと、円の方程式 がそのまま書けます。
直角三角形なら中点で終わる
直角三角形では、外心が斜辺の中点になります[2]。連立を解かずに済む。
、、 を頂点にとると、原点で直角です。斜辺は と を結ぶ線分。
中点は です。3 頂点との距離はどれも になります。
半円に内接する角が直角になる関係の裏返しで、斜辺が直径になっています。

外接円を単位円にとる
問題の側で三角形が動かせるなら、外接円を単位円に合わせると計算が軽くなります[1]。
このとき で、外心は原点そのもの。求める手間が消えます。
さらに の上では が使えるので、共役が分数に化けて式が短くなります[1]。
例:単位円にのせて確かめる
、、 とします。どれも絶対値が です。
外心は のはず。、、 で、確かに等距離になりました。
半径は 。 が半円の上にあるので、 と を結ぶ線分が直径で、 の角が直角です。
行列式で一気に書く
一般の 3 点に対しては、外心を行列式の比として書く形もあります[1]。
分母は 3 点の共線条件に現れる行列式です。一直線に並ぶと になり、外心が存在しないことと合います。
手計算では連立のほうが速い。式の形として押さえておく価値のある表し方です。
| 定義 | |
| 1 本の等式 | 線分の垂直二等分線 |
| 鋭角三角形 | 外心は内部 |
| 直角三角形 | 外心は斜辺の中点 |
| 鈍角三角形 | 外心は外部 |
、、 を頂点とする三角形の外心はどれですか。
検算
出た点が三角形のどこにあるかを見ます。鋭角なら内部、直角なら斜辺の上、鈍角なら外部に出るはずです[2]。
内部に来るはずの三角形で外へ飛んでいれば、連立のどこかで符号を落としています。
半径を出して、3 頂点すべてでそろうかも確かめられます。1 つだけずれていれば、その頂点の式に誤りがある。
外心は「等距離」という 1 つの言葉から出ます。距離を 乗して を消すところまで来れば、あとは連立 1 次方程式です。












原点で直角なので、外心は斜辺の中点です。斜辺は 8 と 6i を結ぶ線分なので 28+6i=4+3i。3+4i は実部と虚部を入れかえた値、38+6i は重心にあたります。