3+4i のルートを手で求める - 複素数の平方根はどこから来るのか
の平方根は と です。 で戻ります。
でない複素数には、平方根がかならず 2 つあります[2]。原点をはさんで反対側に並ぶ 2 点です。
2 乗して等しくなる数を探す
とおいて 2 乗します。 と は実数です。
これが に等しいので、実部と虚部を突き合わせる。
2 本の式が出ました。ここから を代入すると 4 次式になり、手間が増えます。
絶対値をもう 1 本足す
両辺の絶対値をとると、式がもう 1 本増えます。 なので、次が成り立つ。
と足し引きすれば、、 とすぐ出ます[1]。4 次式を通らずに済む。
一般には 、 という形になります[2]。 としたときの公式です。
絶対値の式を足すと楽になるのは、 と が同時に手に入るからです。
足せば 、引けば 。連立が 2 回のたし算で終わる。
符号は で決める
、 から 、 の 4 通りが候補になります。
なので と は同じ符号。 と の 2 通りだけが残ります[3]。
答えは です。候補を 4 つ出してから 2 つに絞る流れになる。
と を書き出す
絶対値から を足す
の符号で 2 つに絞る

例: の平方根
、 です。絶対値は 。
と足し引きして 、 になります。
なので同符号。答えは です。 で戻ります。
例: の平方根
、、 です。
足して 、引いて になります。 なので同符号。
のような単純な数でも、平方根は無理数を含みます。 のところに乗るためです。
例: の平方根
、、 です。 なので 。
答えは になります。 で戻る。
のときの分母が消えて、きれいな形になりました。 倍したぶんが 倍になり、無理数が打ち消えている。
極形式で解く
と書けるなら、平方根は絶対値の平方根と、偏角の半分でつくれます[2]。
もう 1 つは、これに を掛けたもの。偏角に を足した位置です[4]。
角が半分になるので、 乗して元の角へ戻ります。絶対値のほうも を 2 乗して に戻る。
例:極形式で を解き直す
です。絶対値が 、偏角が 。
平方根は になります。
実部と虚部で解いた と一致しました。角がきれいな値のときは、こちらが速い。
例:負の実数の平方根
の平方根を求めます。、 です。
なので か 。 なら となり実数解がないので、 のほうを選びます。
から です。負の実数だけは虚軸の上に乗るので、符号を から決められません[3]。
例:2 次方程式で使う
を解きます。解の公式に入れると、判別式にあたる部分が出ます。
です。この平方根が要る。
の平方根は、、、 から 。
と になります。代入すると両方とも成り立つ。
| 実部と虚部で解く | 、、 の 3 本を使う |
| 極形式で解く | 絶対値の平方根と、偏角の半分をとる |
| 向いている場面 | 前者は 、 が整数のとき。後者は角がきれいなとき |
つまずきやすいところ
を絶対値から足す。この 1 手が入るだけで、平方根の計算はたし算と引き算だけで終わります。











