最大値と最小値が先に与えられる - どこでとるかで場合を分ける
の における最大値が のとき、 です。
最大値を求める問題では候補を並べて比べました。逆向きの問題では、どれが最大なのかを決めてから方程式を立てます[1]。
どこで最大をとるかが によって変わる場合は、場合分けが要ります。
候補を の式で並べる
なので、極値をとるのは 。どちらも区間の中です。
候補は 4 つ。それぞれを の式で書きます。
が定数項なので、4 つとも同じだけ持ち上がります。上下の順序は によらず決まっている。
いちばん大きいのは です。これが なので 。ついでに最小値も と出ます。
極値と端の値を の式で書く
どれが最大かを判定する
その式と与えられた値を等号で結ぶ
定数項なら順序が動かない
が定数項のときは楽です。すべての候補が同じだけ動くので、大小関係が入れかわりません。
判定を 1 回すれば、あとは方程式を解くだけになります。
紫の 2 点はいつでも同じ高さです。定数を動かしても、その関係は崩れません。
例:最大と最小の両方が与えられる
を で考えます。 とし、最大値が 、最小値が とします。
なので、 と が候補です。 は右端でもあります。
なら で極大です。値を並べます。
と が同じ値でした。 なので 。
最大は 、最小は です。 から 。
になります。
| 候補 | 値 | 役割 |
|---|---|---|
| 最小 | ||
| 最大 | ||
| 最小 |
左端と右端がたまたま同じ値になる形でした。最小値をとる場所が 2 か所ある。
判定が で変わる場合
を で考えます。最大値が になる を求めます。
です。区間に入るのは 。
の符号で増減が入れかわるので、2 通りに分けます。
で極小。最大は右端の
で極大。最大は
の場合、 から 。条件の を満たします。
の場合、 から 。こちらも条件を満たします。
答えは と の 2 つ。片方だけを書くと落としになります。
出した答えが、場合分けの前提を満たしているか確かめる。
の場合で が出たら、その解は捨てる。前提と矛盾するため。

例:区間の端に文字がある
の における最大値が になる を求めます。 です。
区間の中で は まで下がり、そこから増えます。最大の候補は左端の と右端の 。
が小さいうちは左端の が最大です。 にはならないので、右端が最大になる場合を考えます。
移項して 。因数分解すると です。
の解は 。 で、確かに左端の より大きい。
与えられた値が実現しない場合
最大値として指定された値が、どの候補でも作れないことがあります。
の で、最大値を にしたいとします。
左端の が候補にあるので、最大値は必ず 以上。 にはできません。
答えなし、という結論も出ます。候補の値の範囲を先に見ておくと気づけます。
の における最小値が のとき、 はいくつですか。
場合分けの扱いも確かめます。
の における最大値が になる をすべて挙げるとどれですか。
- と
- のみ
- のみ
の符号で増減が入れかわります。 なら最大は右端の で 、 なら最大は での で 。どちらも前提を満たすので、答えは 2 つです。
候補を文字の式で並べ、どれが最大かを決めてから等号を立てる。判定が文字によって変わるときだけ、場合分けが必要になります。



















候補は a−2 と a+2 で、小さいのは a−2。a−2=−4 から a=−2 です。このとき最大値は a+2=0 になります。