45 度で見ると双曲線が出る〜放物線の 2 接線の交点
放物線 に 2 本の接線を引き、なす角を に保ったまま動かします。交点が描く跡は双曲線になる。
しかも の直角双曲線です。角を にすると準線という直線になり、角度を変えると図形の種類まで変わります。
接線を傾きで書く
の接線は の形でした[2]。点 を通るとして代入します。
についての 2 次方程式。2 つの解が、 から引ける 2 本の接線の傾きです。
解と係数の関係から 、。この 2 つを角度の条件に流しこむ。
なす角の条件
2 直線のなす角 は、傾きから次のように出ます。
なので、 なら次の等式になります。
両辺に を掛けて 。展開して整理します。
と に戻すと 。中心が で の直角双曲線です[3]。
と が等しくなるので、漸近線が直交する双曲線が出てきます。
という角度から 傾いた漸近線が出る。偶然のようで、式をたどると必然です。
例:頂点の接線を使う点
として、点 を調べます。 なので、たしかに軌跡の上にある点。
接線の式に代入すると で の 1 本しか出ません。 なので 次の項が消えたためです。
消えたぶんは縦の直線。 は頂点での接線なので、これがもう 1 本。
傾き の直線と縦の直線がなす角は 。条件を満たしています。
例:傾きが になる点
同じ放物線で点 をとります。 で、こちらも軌跡の上。
を解くと 。 と です。
積は で、 と合います。差は 。
。数を入れても条件がきちんと成り立ちました。
直角にすると直線になる
では が定まらないので、 を直接使います。
から 。軌跡は準線という 1 本の直線です[4]。
双曲線が直線につぶれた、と見られます。角度を に近づけると、中心 が遠ざかって曲線が平らになっていく。

どの角度でも双曲線になる
と置いて、一般の角で計算します。
と について整理すると、。
判別式を見ます。 なので双曲線です[1]。
がどんな正の値でも符号は変わらない。 だけが を持たず、例外として直線になります。
楕円では簡単な形にならない
同じ問題を楕円で考えると、事情が変わります。 のときだけが準円という円になり、ほかの角度では 4 次の曲線が出る。
軌跡の式は という形。左辺に 2 乗が入るため、次数が上がります。
を大きくしていくと、左辺の括弧の中が に近づく。、つまり準円に戻ります[4]。
どの角度でも双曲線。 だけ準線という直線に退化する
は準円という円。ほかの角度では 4 次の曲線になる
つまずきやすいところ
のときは 次の項が消えるので、接線が 1 本しか出ません。縦の接線を別に数えます。
の式は絶対値つき。外して 2 乗するときに符号の場合分けを忘れると、余計な解が混ざります。
の軌跡は双曲線ですが、放物線と交わりません。判別式が正でも、2 つの曲線が出会うとは限らない[1]。
放物線 の 2 本の接線が直角に交わる点の軌跡はどれですか。
- 双曲線
- 直線
- 円
の側も確かめます。
の 2 接線が をなす点の軌跡について、正しいのはどれですか。
- 漸近線が直交する双曲線になる
- 焦点を中心とする円になる
- もとの放物線と相似な放物線になる
の双曲線が出るので、漸近線の傾きは です。中心は で、焦点でも頂点でもありません。
角度を 1 つ決めると軌跡が 1 本決まる。 だけが直線で、残りはすべて双曲線。それがこの族の姿です。













1+m1m2=0 から h1=−1 で h=−1。準線そのものになります。