y = x で折り返すと縦横が入れかわる|二次曲線の対称移動
を直線 で折り返すと、 になります。
横長だった楕円が縦長に変わる。 と を入れかえるだけの操作ですが、曲線の見た目は大きく変わります。
4 つの対称移動
対称移動は、式の中の文字を置きかえるだけで書けます。
| どこで折り返すか | 置きかえ | 点の移り先 |
|---|---|---|
| 軸 | を に | |
| 軸 | を に | |
| 原点 | 両方の符号を変える | |
| 直線 | と を入れかえる |
置きかえた式が、移した先の曲線の式。もとの式に を入れて成り立つなら、置きかえた式には移り先の座標が入るからです。
標準形はもともと対称
には と しか出てきません。
を にしても を にしても、式は変わらない。だから 軸・ 軸・原点のどれで折り返しても、自分自身に重なります[1]。
双曲線 も同じ。中心を持つ曲線は、この 3 つの対称性を持ちます。
乗しか出てこない式が符号の変更に強いのは、 だからです。
次の項が入ると崩れます。 は 軸で折り返すと別の円になる。
だけは形を変える
と を入れかえると、 と の位置が入れかわります。 なら別の曲線になる。
の焦点は 。折り返した先の焦点は になります。
焦点の座標も、入れかえの規則どおりに移りました。長軸が横から縦へ向きを変えたことに対応しています。
双曲線は開く向きが変わる
を で折り返すと 。
左右に開いていた双曲線が、上下に開く形になります。漸近線は から へ。
傾きが逆数になりました。 に関する対称移動では、直線の傾きが逆数に移ります。
は自分自身に移る
で と を入れかえると 。同じ式です。
この双曲線は について対称。 が対称軸の 1 本になっている、ということです。
軸で折り返すと 、つまり 。こちらは第 2 象限と第 4 象限にいる別の双曲線になります[2]。
放物線と逆関数
を で折り返すと 。 の部分に限れば です。
と のグラフが について対称、という話とぴったり重なります。
なら折り返して 、つまり 。右に開く放物線が上に開く放物線になりました。

一般の直線で折り返す
以外の直線に関する対称移動は、2 つの条件で求めます。中点がその直線の上にあることと、結んだ線分が直線と垂直なこと。
例として、直線 に関する の対称点を出します。移り先を とする。
中点 が の上にあるので 。
垂直の条件は 、整理して 。
2 つを連立すると 、。対称点は です。中点 は の上にあり、傾きも で合う。
2 回折り返すと回転になる
軸で折り返してから 軸で折り返すと、 が へ移ります。原点対称、つまり の回転です。
で折り返してから 軸で折り返すと、 が 。これは 回した形になります。
裏返しを 2 回すると表に戻る。対称移動を 2 つ重ねると、必ず回転か平行移動になります[3]。
向きを保ったまま動かす。重ねると同じ仲間のまま
裏返す。2 回重ねると回転に変わる
中心があるかないか
楕円と双曲線は原点対称です。中心のまわりで 回すと自分に重なる。
放物線 で と の符号を両方変えると になり、左に開く別の放物線です。
原点対称でないので、放物線には中心がありません。対称性の違いが、中心の有無にそのまま出ています[4]。
つまずきやすいところ
に関する対称移動で、 を と書き替えるとき、定義域と値域も入れかわります。
軸に関する対称移動を「 の符号を変える」と覚えるところで、 を 、つまり とする手順を飛ばしやすい。
図で確かめると確実。折り返す直線の上にある点は動かない、という性質でも検算できます。
を直線 で折り返した曲線はどれですか。
対称性のほうも確かめます。
が自分自身に重なる対称移動はどれですか。
- 軸で折り返す
- 直線 で折り返す
- 軸で折り返す
入れかえても で同じ式です。 軸なら になり、別の双曲線に移ります。
置きかえるだけで曲線が動く。対称移動は、式の対称性をそのまま図形の対称性として読む操作です。















x と y を入れかえるので、x2 の位置に y2 が来ます。上下に開く双曲線になりました。