条件から軌跡を求めると二次曲線が現れる高校数学の問題
条件を満たす点の集まりを求めると、二次曲線が現れることがあります。円や直線しか出てこない問題との違いは、条件に距離の和や差、比が入っているところです。
手順は 3 段
動く点を (x, y) と置く
条件を x と y の式に翻訳する
整理して曲線の形を読む
段目が要です。「距離が等しい」「和が一定」といった日本語を、そのまま座標の式に写します。
2 定点からの距離の和
, からの距離の和が である点の軌跡を求めます。
条件をそのまま書きます。
楕円の定義そのものなので、 から 、、。
定義を知っていれば、根号の計算に入らずに答えが出ます。 定点が 軸上で原点について対称、という形を見た時点で楕円を疑います。
同じ 定点でも、和を一定にすれば閉じた楕円、差を一定にすれば開いた双曲線になります。条件の 文字で結果が変わります。
距離の差
, からの距離の差の絶対値が である点の軌跡です。
から 、、。
差の場合は が必要です。 が を超えると、そんな点は存在しません。三角形の 辺の差が残りの辺を超えられないためです。
定点と定直線からの距離
点 と直線 から等距離にある点を求めます。
乗して展開します。。 と が消えて
放物線でした。 で 、焦点 、準線 と条件どおりです。
距離の比
点 と直線 からの距離の比が である点を求めます。離心率が なので楕円のはずです。
乗します。。
が両辺で消え、。 で割って
, 、 で焦点は 。条件の が焦点になっています。
比を に逆にすると で双曲線が出ます。同じ形の計算です。
動く円の中心
半径 の円 が原点中心、半径 の円 も原点中心とします。 に外接し に内接する円の中心の軌跡を求めます。
動く円の中心を 、半径を とします。外接だから中心間距離が半径の和、内接だから半径の差です。
足すと 、つまり 。中心は原点から一定距離なので円です。
つの定円の中心が離れている場合は、和や差が一定という形になり、楕円や双曲線が出ます。 を消す、という一手が共通しています。
つの定円に外接しながら大きさを変える円は、中心が破線の楕円をなぞります。 定点からの距離の和が、半径のぶんだけずれて一定になるためです。
軌跡を求めたあとの確認
条件を式に写して整理したら、 つを確かめます。
つは範囲です。 乗する操作で符号の情報が落ちるので、もとの条件を満たさない点が混じることがあります。放物線の例で を 乗しましたが、左辺が 以上なので右辺も 以上、という条件は絶対値が保証しています。
もう つは逆の確認です。「求めた曲線上の点が、たしかに条件を満たす」ことを 行書きます。同値変形で進んだのなら「以上の変形は同値である」でも足ります。
媒介変数で置く道
条件が複雑なときは、動く点を最初から媒介変数で置くと式が軽くなります。
円 上の点 と定点 を結ぶ線分の中点 の軌跡を求めます。
と置きます。中点は
, を に入れて
中心 、半径 の円。 を と置いて条件式を連立するより短く済みます。












