二次曲線の極方程式(楕円も双曲線も 1 本の式で書ける)
楕円、双曲線、放物線は、直交座標では別々の式で書きます。極座標にすると、 本の式にまとまります。
が離心率、 が焦点から準線までの距離。 の値を変えるだけで 種類すべてが出てきます。
を上げていくと、閉じた楕円が細長くなり、 を越えた瞬間に開いて双曲線へ変わります。焦点は動きません。曲線のほうが に合わせて姿を変えます。
式の出どころ
離心率の定義は、焦点までの距離と準線までの距離の比でした。
極を焦点にとります。 です。準線を とすると、点 の 座標は なので
これを比の式に入れます。
について解きます。、 から
定義をそのまま座標に書き下しただけ。直交座標のように 乗して整理する手間がありません。
3 種類の分かれ目
分母の が になるかどうかが分かれ目です。 は から まで動きます。
分母が になる向きが、双曲線の漸近線の向きにあたります。 種類の違いが、 つの分母の符号で説明できる形です。
分母を の関数として描いたものです。横軸に触れる回数が、 回・ 回・ 回と変わります。触れた向きで が飛ぶので、それが曲線の形の違いになります。
直交座標へ戻す
を直交座標に直します。 なので放物線のはずです。
分母を払います。
を使うと 。両辺を 乗して を入れます。
が消えて 。頂点 、左に開く放物線でした。焦点が原点にあります。
楕円の例
を直します。分母の定数項を にそろえます。
で楕円と分かります。 から です。
直交座標へ直すには、 から 。 乗して 。
、両辺を で割って 。中心 、, の楕円です。
焦点を確かめます。 なので、中心から の と 。原点が焦点になっていました。
双曲線の例
は で双曲線です。 から 。
分母が になるのは 、つまり と 。この 方向が漸近線の向きです。
直交座標へは から 。 乗して
、。 で割って です。
準線の向きを変える
を に替えると、準線が始線に平行になります。
こちらは上下に開く形。分母の符号を にすると、準線が反対側へ移ります。 なら準線は です。
通りの形がありますが、どれも「分母の定数項を にそろえて を読む」という手順で扱えます。
惑星の軌道
この式は天文学から来ています。太陽を焦点とする楕円軌道が 、放物線軌道が 、双曲線軌道が 。
地球の軌道は がおよそ で、ほとんど円に近い。ハレー彗星は で細長い楕円です。 を超える軌道の天体は、太陽系を通り過ぎて二度と戻りません。
種類の二次曲線が 本の式にまとまることは、力学の問題として自然に出てきた事実でもあります。












