sin 1 と cos 1 と tan 1 の大小……ラジアンで比べる
、、 を小さい順に並べると、 です。
電卓に頼らずに決められます。まず という角がどこにあるかを押さえます。
ラジアンはおよそ 。 より大きく、 より小さい。
つまり と のあいだにあります。ここが分かれば、あとは順に決まる。
角が度で書かれていないときは、まずこの位置決めをします。
45 度をまたぐと sin が上に出る
では 、 では です。
単位円で見ると、直線 より上か下かの話になります[1]。
でちょうど等しく、そこを境に入れ替わる。
なので が決まります。
はさらに上です。 で、 なので割ると大きくなります。
数値では 。予想どおりです。

1 をはさむ
もう 1 つ、便利な基準があります。 では が成り立ちます[2]。
扇形の面積を三角形ではさんだときに出てくる不等式です。
を入れると 。
は より小さく、 は より大きい。 が 2 つのあいだに入ります。
は より小さいと分かっているので、 より小さい。順序が確定しました。
をはさむこの不等式は、大小比較でそのまま使えます。基準の が式の中にあるためです。
角が変わると順序も変わる
、、 を並べます。 ラジアンはおよそ で、第 2 象限です。
第 2 象限では が正、 と が負。
で、分子が正、分母が負なので は負です。
で より小さいので、割ると絶対値が大きくなります。 は より小さい。
数値では 。 のときとは順序が違います。
象限が変われば符号が変わり、順序も入れ替わる。角の位置決めを飛ばせません。
| ラジアン | およそ 、第 1 象限 |
| ラジアン | およそ 、第 2 象限 |
| ラジアン | およそ 、第 2 象限 |
| ラジアン | およそ 、第 3 象限 |
| ラジアン | およそ 、第 4 象限 |
| ラジアン | およそ 、第 4 象限 |
から まででちょうど 1 周します。 なので、 でまだ一周していません。
sin 1、sin 2、sin 3 を並べる
同じ関数の値どうしを比べる場合です。
が最大になるのは のとき。ここからの距離で決まります。
との距離は 、 との距離は 、 との距離は 。
近いほど が大きいので、 です。
数値では 。合っています。
のほうは単純です。 から まで減り続けるので、。
です。 は単調なので、角の大小がそのまま逆順になります。
から で減り続ける。角が大きいほど値は小さい
で折り返す。 にどれだけ近いかで決まる
有名角と比べる
と ではどちらが大きいでしょう。
です。。
で、どちらも より小さい範囲にあります。この範囲では が増加します。
だから 。
で合っています。
有名角をラジアンの数値に直しておくと、こうした比較がすぐできます。、、。
まちがえやすい点
を と読む誤りが最も多い。記号のない角はラジアンです。
、。桁がまるごと違います。
の値を思い出さずに位置を決めようとする形もよく見ます。 を使えば象限が読めます。
の符号を と同じにしてしまう誤りもあります。 は第 1・第 3 象限で正です。
の比較で角の大小をそのまま使う誤りも起きます。 で折り返すので、単調ではありません。
角がラジアンで与えられたら、まず の何倍か を見積もります。
、。この 2 つを覚えておけば、象限はすぐ決まります。
まとめて確かめる
、、、 の 4 つを並べます。
は負、残りは正。まず が最小です。
、、。
は から。 は のほうが に近いから。
符号で振り分け、そのあと基準の角と比べる。この順で並べれば、数値を出さずに決まります。
と の大小はどちらですか。
- 等しい
同じ関数どうしも確かめます。
、、 を大きい順に並べるとどれですか。
、、 はどれも と のあいだにあります。この区間で は減り続けるので、角が大きいほど値は小さくなります。 です。
角がラジアンで来たら、まず何度かを見積もる。象限が決まれば符号が決まり、順序も決まります。












3 ラジアンはおよそ 171.9∘ で第 2 象限です。第 2 象限では sin が正、cos が負なので、sin3>cos3 になります。値は 0.141 と −0.990 です。符号だけで決まる場合もあります。